新作メニューの通販が大人気に。
京都・フレンチ『MotoÏ』

新作メニューの通販が大人気に。京都・フレンチ『MotoÏ』

京都市中の飲食店が続々と通常メニューのテイクアウトへと方向転換を始めるなか、京都・富小路二条のフレンチレストラン『MotoÏ(モトイ)』の提案は、ほかとちょっと違っていた。
その内容とは、"パパ餃子"と"ブイヤベース鍋セット"という、完全なる新作の"通販開始"。意外なニュースに常連客は驚き、そのクオリティーにも目を瞠るものがあると噂が噂を呼んで、低迷していた売り上げを大幅に伸ばした。


海老たっぷりのパパ餃子は1袋24個入り2300円(冷凍)。

「猛暑が予想される夏場のテイクアウトは、リスクが高すぎて怖い。惣菜製造や魚介類販売の許可がスピーディーに下りる今が、通販に挑戦する絶好のチャンスだと思いました」とシェフの前田 元さん。

数年前から構想があって地道に準備を進めていた最中のこと。ここが商機だと心を決めた。


伊勢海老が一尾丸ごと入ったブイヤベース鍋は、家族団らんの癒しになるよう考えたもの。大原などの農家支援も意識して野菜たっぷりの内容にした。2人前14000円(税込)。

念願のこととあって、その商品づくりは余念がない。フレンチシェフでありながら中華料理人としての経験も併せ持つ特殊な経歴の持ち主である前田さん。その個性を生かして考えたのが、通販第一弾の"パパ餃子"だ。

ネーミングの理由は「仕事が忙しくて顔を会わせられない娘に、せめてご飯だけでもパパの味をと、毎晩のように作りおいていたのが、この海老たっぷりの餃子なんです」とニコリ。

商品にストーリー性を持たせることで、買い手の興味をそそるだけでなく、メディアからの受けもいいことを熟知してのこと。ブイヤベース鍋と合わせたその売上は、月400万円以上にのぼり、「おかげで狙っていた餃子包み機を購入でき、増産が叶いました」。先々のことまで見越して、餃子の包み方は最初からその機械と同じ形に合わせていたという徹底ぷり。パパ餃子は商標登録までも済ませているという。


パパ餃子には、前田さん手書きのイラスト入り指南書付き。商品づくりの背景もきちんと記されている。


エスカルゴバターが香る魚介とキノコたっぷりのフレンチ春巻は8本2700円(冷凍)。家庭で作る手間を考え、少量の油で"揚げ焼ける"よう考慮したのもポイント。

第3弾として6月中旬から販売開始したフレンチテイストの春巻も好調な売上。レストランの客層とは異なる全国各地の顧客データも豊富に揃えることができた。通販事業に確かな手ごたえを感じている前田さんの次なる一手は、この貴重な経験を生かした餃子専門店のプロデュースだという。

「落ち込む飲食業界をできる範囲で元気にしたい。コロナ禍で行き場を失った腕のいい料理人が働ける場所にもなれば」と前田さん。ひたむきで前向きな姿勢は、きっと京都の街に元気を取り戻してくれる。(文/川島美保)

店舗情報

【住所】京都市中京区富小路通二条下ル俵屋町186
【電話番号】075-231-0709
https://motoi.theshop.jp/

新作メニューの通販が大人気に。
京都・フレンチ『MotoÏ』

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