「期限付酒類小売業免許」活用法vol2
京都『タレル』の
"ちょこっとワイン"持ち帰り

「期限付酒類小売業免許」活用法vol2京都『タレル』の"ちょこっとワイン"持ち帰り

2019年11月、京都・油小路御池に誕生したコンテナと長屋の複合施設『SHIKIAMI CONCON』。その一角にあるナチュラルワインとコーヒーのスタンド『タレル』では、7月からワインのテイクアウト販売をスタートさせた。開店半年で直面した逆境を、どう乗り越えたのか。店主の坂本光優(みつまさ)さんに話を聞いた。


2019年11月にオープン。海上コンテナを生かした無骨な佇まいがユニークだ。大きな開口部を設けてあり、明るく開放感がある。

4〜5月にかけて、通常営業を自粛し一時期は休業も。コーヒーは既にテイクアウトが定着していたが、ワインをどう販売していくかが課題だったという。そんな折に知ったのが、期限付酒類小売業免許だ。

「フルボトルなら既存の酒販店の方が安く買えるし、うちがやる必要はあまりない。そう考えていたら"家では一本は飲み切れない、2杯分だけ欲しい"みたいな声があって、じゃあ量り売りにしようと決めたんです」と坂本さんは語る。期間限定の試みとはいえ、味気なくならず「面白いことやってるな」と感じてもらうべく、店名のロゴをプリントしたオリジナルボトルを考案。小ロット印刷に対応可能な加工業者をウェブ検索して見つけた東京『東静容器』に発注した。

料金は初回の版代+印刷代で6万円(税別)、さらにベースとなるボトル代が1本約160円。「売りたいのはボトルそのものでなくワインの家呑み習慣のヒントだから、ハードルは低く」と、府のコロナ対策補助金などを利用し、売値はワンコインの500円に抑えた。ちなみに印刷は100本まで一律料金だったが、限られたスペースで在庫を抱えるのを避けるため、まずは30本発注し、約3週間で納品。「使ってみたい」というお客の口コミがじわりと広まり、酒販免許取得前にボトルだけがほぼ完売。慌てて再度30本発注したそう。

量り売りは、グラスワイン用に開けているものから。フランス、イタリアを中心に、1〜2種のこともあれば6種前後から選べる日も。店頭でテイスティングし、味わいを確かめてから購入できるのが嬉しい。1杯分の価格は店でのグラス価格と同じだが、量は2割ほどお得。もちろん1杯から購入可能だ。


『IKEA』製のスイングボトルは500mlと手頃なサイズで、冷蔵庫のポケットにも収納しやすい。500円(税込)※売り切れの場合あり。

今回の酒類小売業免許の期限は、取得日から半年間。「せっかくなら、家で飲む機会が増える年末年始までテイクアウトを活用してもらいたかったので」と、あえて申請期限である6月末ギリギリで申し込み、無事に免許を取得したという。"ちょこっと家ワイン"のある暮らしは、少しずつ浸透している。(文/本庄 彩)

店舗情報

【住所】京都市中京区油小路通御池下ル式阿弥町130 SHIKIAMI CONCON 01
【電話番号】080-3799-7497
https://www.instagram.com/tarel_kyoto/

『東静容器』
https://www.toseiyoki.co.jp

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京都『タレル』の
"ちょこっとワイン"持ち帰り

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