作り手-売り手-食べ手
を繫いで活況!
京都・焼肉店『南山』の
"毎日マルシェ"

作り手-売り手-食べ手を繫いで活況!京都・焼肉店『南山』の"毎日マルシェ"

創業約50年。健康に育った牛の赤身肉の美味しさを伝え続けて10数年。京都・北山の焼肉店『南山(なんざん)』の地階に、牛肉の魅力をさらに伝えようという目的で、4年前に「ミートカレッジ・ギューテロワール」が新設された。その一角で、新たな食の輪が広がっている。

「肉を捌く様子を気軽に見れるように」と設計された全面ガラス張のスタイリッシュな厨房を横目に奥に進むと、そこには『南山』特製の惣菜類だけに留まらない食アイテムがズラリ!市内近郊の農家が育てたトマトやズッキーニなどの野菜に、ハチミツ、コーヒーや調味料・スパイスなど、その数は優に50を超えている。
しかも、その大多数が京都の人気店から届くもの。もはやセレクトショップと呼ぶに相応しい状態だ。


ガラス越しに肉を捌くスタッフが見える販売スペース。八百屋の『ワンドロップ』『Gg's』から届く旬菜のほか、『うね乃』のだしや柚子山椒油、ハーブ塩など商品の幅が広い。


こちらは『musibi-ya』や『川北農園』などから届くこだわりの野菜。販売スペースの奥に7月15日にオープンしたワイン食堂『nanzan la cave』では、これらの野菜をふんだんに使った料理を提供している。

「数カ月までとは驚くほど様変わりにしていますね」と店主の楠本公平さん。販路を広げるべく自家製キムチや野菜などを売る土曜限定の小さなマルシェを始めたのは、4年前のこと。その新しい展開をと昨年9月に開いたのが、「Be one market(ビーワンマーケット)」なるもの。京都府内で人気の青果店や焼菓子店、ハチミツ専門店や食料品店など約15軒を集めた1日限りのイベントは600人もの集客となり、大盛況に終わった。その第2弾をと考えていた3月、今回のコロナショックが訪れた。

「当然ながらイベントは中止に。当店も焼肉店は営業を自粛。売上が立たない日が続きました」。
唯一続けていた地階での精肉や肉惣菜の販売だけでは今一つ魅力に欠ける。一方、イベントへの参加予定店の中には実店舗を持たず、卸売り主体の店も多数。困っているに違いないと思った。
そこで思い付いたのが、地階スペースの無償提供だ。しかも使用料も、売上からマージンも取らないスタイルで。

「助け合いという意義でしたから。始めたばかりの4月はわずか数軒だけ。それが徐々に『ウチもぜひ!』と輪が広がって、今では15軒とお付合いが続いています」。

商品の幅がグンと広がったことで、食に高い関心を持つ主婦層など新しい客層が増えて活気づく結果に。少しずつリピーターもできて、ある程度売上が立つようになった今は、少しだけ『南山』にも利益が得られる形に改めることができたという。
思わぬ形で手に入れた"毎日マルシェ"は、今や店に欠かせない存在になっている。(写真・文/川島美保)

店舗情報

【住所】京都市左京区下鴨北野々神町31 北山通ノートルダム学院小前
【電話番号】075-722-4131
http://www.nanzan-net.com/

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を繫いで活況!
京都・焼肉店『南山』の
"毎日マルシェ"

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