京都・御前七条
『あいつのラーメン かたぐるま』
行列店ならではのコロナ対策
アレコレ!

京都・御前七条『あいつのラーメン かたぐるま』行列店ならではのコロナ対策アレコレ!

見た目はこってり濃厚なザ・豚骨ラーメン。なのにクリーミーさがありながら、味わいは軽やか。そんな今どきの豚骨ラーメンで人気を博する『あいつのラーメン かたぐるま』は、平日でも1時間待ちなんてザラ。京都を代表する人気ラーメン店のひとつだ。
「けれどもこのコロナ禍の中、"密"はできる限り避けたい。思考錯誤しながら色々と挑戦中です」と代表の上嶋泰範さん。随所に密を避けるための工夫をしている。

まず、店舗レイアウト。お一人様ラーメンというスタイルを確立したかの有名店『一蘭』を思わせるパーテーションは、アクリル板で一席ずつ区切るのみならず、厨房と客席の境にも隈なく設置。下部に開けた小窓から料理を提供するスタイルだ。これ、なかなかの出費では?
「京都市から出る補助金で賄えました(※現在は受付終了)。ソーシャルディスタンスを保つために減らしていた席数を従来の12席に戻せたので、むしろプラスになりましたね」と重要性を語る。


客席サイドは乳白色、厨房との境はクリアにしているので、意外と圧迫感はない。


実際に着席した時の目線はこんな感じ。水が入ったピッチャーも1席ごとに置いている。

来店者に対する感染予防の注意喚起も面白い。2年前から導入した券売機のトップ画面に、今年10月から注意事項を表示。確認ボタンを押さないと商品が購入できないシステムに変えたのだ。
「いくら貼り紙をしても、読んでもらえないことがほとんど。これならまだ、目を通すぐらいはしていただけるかなと」。

もちろん、行列をできるだけ回避するための策も講じた。店頭で整理券を発券するほか、LINEなどで順番待ちを管理できるアプリ「マトカ」を導入。さすがに並ぶ人数がゼロになることはないというが、数の抑制には効果あり。店頭に並ばずとも席が空き次第連絡が入るので、待ち時間を有効的に使えると、なかなかに好評のようだ。


マトカを利用した順番待ちの状況画面。ホームページとも連動しており、リアルタイムで同様の表示をしている。


店内の待ちイスも数を減らしているので、すぐにいっぱいに。ネットでの整理券が面倒な人のために、店頭でも整理券を発券。すべて連動しているので番号重複の心配は不要。

また、ラーメン店にはハードルが高いテイクアウトも工夫している。コンビニでよく見かける、スープと麺を別皿に盛るセパレート型のパッケージを採用している。
「最初はレンジで調理するタイプの特別容器を用いていたのですが、これが予想外に『"5分も"かかる』と不評。今の容器は保温性も高く、30分はスープの温度が70℃を保てるので、なかなかに好評です」。
1セットあたり約85円と通常のパッケージより容器代は高くつくが、その代わりテイクアウト需要は目に見えてアップ。「Uber Eatsの売上は前年比で250%を超えています」と確かな効果を語る。行列店のラーメンを並ばずとも自宅で味わえるという利点も大きい。


ラーメンのテイクアウトは、店頭なら850円~。Uber Eatsなら1300円~。注文は圧倒的にUber Eatsが多いそう。麺とトッピングをのせた蓋が二重蓋の役割を成すので、スープが冷めにくいのもメリット。

元々めん類製造業の許可も所持していた強みを生かし、現在は生麺とスープの持ち帰りやネット通販も実施中。
「やれることは、全部やらないと!」。
どんな時も前を向く人は、やはり強くて逞しい。
(撮影・文/川島美保)

店舗情報

【住所】京都市下京区西七条西八反田77 ガーディアン青山1F
【電話番号】非公開
https://aitsunoramen.com/
https://junbanmachi.jp/

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『あいつのラーメン かたぐるま』
行列店ならではのコロナ対策
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