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【レシピ付き】和食に新たな創造を。「香り」のデザイン Vol.2

「和食の概念にはない香りの使い方で、料理に奥行きを持たせたい」と語る大阪『高麗橋 桜花』店主の森田龍彦さんが、「神戸北野ホテル」総料理長・山口 浩さんの下へ1日弟子入り。
Vol.1では、水で作ったカプセル(キャビア)に香りを移行させる“フレーバーキャビア”の作り方、また、活用の仕方についてレクチャーを受けました。
Vol.2の今回は、“フレーバーオイル”を作る3つの手法と、その応用について。
和食における香りのデザインについて、森田さんの発想が膨らみました。

文:船井香緒里 / 撮影:太田恭史 
山口 浩さん(「神戸北野ホテル」総支配人・総料理長)

1960年大阪府生まれ。大阪のホテルで修業後、渡仏。パリの有名レストランを数店経て、フランス料理界の重鎮『ラ・コート・ドール(現『ルレ・ベルナール・ロワゾー』)」ベルナール・ロワゾー氏に師事。フランス料理界に新風を巻き起こした“水のフレンチ”(バターや生クリームを極力控え、水で素材本来の旨みを出す料理法)を学ぶ。『ラ・コート・ドール神戸』開業にあたり帰国し、料理長を務める。2000年より都市型オーベルジュ「神戸北野ホテル」の運営法人を立ち上げ、総支配人・総料理長として運営全般に携わる。平成29年度「卓越した技能者(現代の名工)」表彰、平成30年秋の「黄綬褒章」受賞。

森田龍彦さん(大阪『高麗橋 桜花(おうか)』店主)

1972年大阪府生まれ。24歳まで精肉業の仕事に携わり、その後、料理の道へ。大阪市内の創作料理店や割烹などで修業。スタートが遅かったため、料理本を読むなどして猛勉強。能勢、門真、泉州など伝統野菜の栽培が盛んな地域を回り、生産者と交流を重ねていく。その頃から生産者と食べ手を繋ぐイベントも数多く手がけることに。2010年には『旬菜 桜花』を開店。オープン5年目に、店のある土地を大切にしたいと『高麗橋 桜花』に改めた。「大阪産の魚菜などを用いた料理を通して、生産者、食文化の発展、食育・人々の健康増進に貢献していきたい」と語る。

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