ニュースな和食店

メインは熟成肉。『月おか』の、印象的な皿の連打が生む“調和”

ここ10年ほどの間に、肉をコースのメインに据える日本料理店が増えました。背景にあるのは、店の個性作りや、お客の贅沢志向の高まりに応える店主の想い。ところが肉料理のインパクトが強すぎて、他の料理がかすんでしまうこともしばしば。
2021年4月にオープンした『月おか』もまた、肉をメインにコースを組み立てています。しかも、扱うのは希代の肉職人が営む、滋賀『サカエヤ』の熟成肉。ところが、店主・月岡正範さんが仕立てるコースでは、他の料理と見事に調和し、どの料理も強く印象に残ります。その秘訣はどこにあるのか、迫りました。

文:阪口 香 / 撮影:東谷幸一

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