【レシピ付き】“梅が名脇役”な料理 Vol.2 東京『西麻布 野口』の「鱧と葛そうめん 梅だれ」
西麻布の一角にある『西麻布 野口』のオープンは、2022年1月。研鑽を積んだ和食店の技を受け継ぎながらも、留まることなく新しい食材に挑戦。メリハリの効いた野口流の全14品のコース料理でお客を飽きさせません。この時季の先付には、皮目を炭で炙った焼き鱧と葛そうめんの先付が登場。添えた梅だれは、なめらかで澄んだ味わい。全体を程よく引き締め、爽やかな涼風を運びます。
文:瀬川 慧 / 撮影:土居麻紀子
東京・西麻布『西麻布 野口』野口正太朗さん作
鱧と葛そうめん 梅だれ
「梅雨時の少しじめじめした季節に、焼き鱧の香ばしさと梅肉の酸味が口中に清涼感をもたらし、続く献立への期待が生まれます」と野口さん。最初に季節感のある先付でお客を迎えるのは、日本料理の献立のセオリー。美しいガラスの器にバランスよく盛り込み、見た目にも涼やかな一品に仕立てている。
「最初に焼き鱧を1切れ食べていただいて、葛そうめんと交互に食べ進むうちに、次第につゆに梅だれが溶け出します。混ざり合った麺つゆが、また美味しいんです」。
梅肉に煮切り酒を加えてまろやかに

梅干しは裏漉しして、煮切り酒を少しずつ加えながら塩分を調整。程よい酸味が心地よいなめらかなたれに仕立てる。梅だれに使用するのは、青梅からつくる和歌山の『龍神梅』。
「無農薬・無添加で作られる龍神梅の清らかな梅の酸味を大切にしたいので、余分な調味料は加えず、煮切り酒だけで味を調えます」。
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