特集

京都『ユキフラン佐藤』佐藤功一さんに聞く【5問5答】

京都・祇園『ユキフラン佐藤』の佐藤功一さんは、大学で日本建築を学ぶうちに、茶の湯や日本料理に魅せられ、料理の世界へ。「おいしさの先にある、心の奥に響く味を作りたい」。その発想は一風変わったアーティスト的。もちろん、日本料理の伝統を重んじながら、自由闊達に。そんな佐藤さんらしい感性が窺える5問5答です。

文:船井香緒里 / 撮影:高見尊裕

目次


今、興味があることは何ですか?

僕は技術を超えたところにある何かに惹かれることが多いです。その一つが「アール・ブリュット」の世界観です。
アール・ブリュットとは、芸術を学問的に学んでいない人が創り出したアートのこと。アーティストには未就学児の子どももいれば、精神的・知的障害がある方や、受刑者などもいます。

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この作品は一乗寺にある古道具の店『itou』で買った、小学生が描いた絵。面白いでしょう?いいことも悪いことも、感情全てが剥き出し。ゴツゴツとしたエネルギーの塊なのです。

味づくりに繋がっているかどうかは分かりませんが…。こんな作品に出合うたび、自分の内側を掘り下げていくと、見えてくる何かがあるんじゃないかと感じています。

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