【レシピ付き】豆料理vol.1 東京『櫻木』の「エンドウ豆と車海老」
東京・新宿「パークハイアット東京」の『日本料理 梢』で18年間研鑽を積んだ櫻木 出(いずる)さんが独立。満を持して4年前に築地に開いたのが『櫻木』です。春にはソラマメ、エンドウ豆などで仕立てた温かい豆料理が登場。「花冷えの頃には温かいもので一息ついてほしいので、一品目かお造りの後にお出しすることが多いですね」と櫻木さん。軽く葛止めをしたフレッシュなエンドウ豆の粒粒感、茹でたばかりの半生の車エビの甘さ、まろやかな玉地寄せに潜む濃厚な海老味噌がハーモニーを奏でる一品です。
東京・築地『櫻木』櫻木 出さん作
エンドウ豆と車海老
「最初、この料理にはうすい豆を使っていましたが、以前からでんぷん質が多いのが気になっていました。そこで実入りがよくて理想の豆のサイズに近い、愛知産のエンドウ豆を使ってみたら、フレッシュな春の豆を味わうイメージにぴったりの一品になりました」と櫻木さん。玉地の上にたっぷり敷き詰められたエンドウ豆は、サヤでとっただしの中で短時間茹でることで旨みを含ませ、まろやかな葛引きにして色鮮やかに仕上げている。
エンドウ豆のサヤでだしをとる

「豆ご飯を炊くときには、うすい豆のサヤでだしをとります。その発想からエンドウ豆も、サヤでとっただしの中で茹でるようになりました」。
お湯が沸いたらスナップエンドウのサヤを投入し、10~15分ほど弱火でポコポコ沸かして旨みを抽出する。その後、サヤを取り出し、エンドウ豆を加えて約20秒。ふわっと表面が沸いたらすぐに火を止め、そのまま葛で軽くとろみをつける。ここで豆を茹ですぎると、表面がシワシワになってしまうから注意したい。目指すは、はちきれんばかりの艶やかに輝く若緑色の豆である。
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