【レシピ付き】ナスの揚げ浸し Vol.2 東京『東山無垢』の「蒸し鮑と翡翠茄子」
若者に人気の街、東京・中目黒に3年前に誕生した『東山無垢』。店名にふさわしい、無駄を削ぎ落とした空間で供するのは、店主・三島立己さんによる、素材の本質へまっすぐにアプローチする料理です。交流を深め、信頼関係を築いた生産者から届く食材を軸に、伝統の技法に新しさや遊び心を織り交ぜた料理でお客を楽しませています。今回、三島さんに教えていただいたのは、「蒸し鮑と翡翠茄子」。翡翠色に仕上げた揚げ浸しのナスは、繊細な甘みとコクをたたえ、厚切りにした柔らかな蒸しアワビと組み合わせることで、馥郁とした味わいを醸し出します。浸し地に実山椒を加えることで生まれる、初夏らしい爽やかな風味にも注目です。
東京・中目黒『東山無垢』三島立己さん作
蒸し鮑と翡翠茄子
「ナスを揚げ浸しにすると、油分のコクが加わってさらに美味しくなります」と三島さん。高温の油で揚げて、すぐに氷水にとって皮をむくことで、鮮やかな翡翠色に仕上がる。浸し地に漬ける際には、ナスの水けを手でしっかり絞ること。水分が残っていると、どうしても味が呆けてしまうからだ。さらに、その美しい色を維持しながら味を入れるために、真空パックにするのもポイント。
「翌日になるとどうしても色褪せてしまいますから、真空パックにして味を染み込ませます」。真空にすることで浸け時間が短縮、爽やかな山椒の風味も際立つという。
美しい翡翠色にするための下処理

美しい翡翠茄子にするために欠かせないのが丁寧な下処理である。まず、ナスのガクを取り除き、皮に庖丁で4カ所ほど縦に浅く切れ目を入れる。こうすることで、揚げた後に皮がむきやすくなるのだ。さらにナスの先端に箸を差し込み、火の通りをよくする。油で揚げる際にも回転させながらまんべんなく火を入れ、この穴からぶくぶくと泡が立ってきたら揚がった目安。そのタイミングで油から上げ、素早く氷水に落として皮をむく。水気を切る際にも手でなでるようにしてしっかり水けを切り、なめらかな表面を傷つけないよう注意を払う。
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