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兵庫『日本料理 淡流』中江悠文さんに聞く【5問5答】

海外での経験を経て、東京『銀座 小十』で日本料理の研鑽を積み、料理長も務めた『日本料理 淡流』の中江悠文(ひさふみ)さん。地元・兵庫に戻ってからは日本酒の酒蔵で造りを学んだり、狩猟免許を取得したりと、その探求心は尽きることがありません。今回は、そんな中江さんに5つの質問を通して、その内に秘めた思いや、これからさらに深めていきたい知識や技術について伺いました。

文:阪口 香 / 撮影:東谷幸一

目次


力を入れているお酒は何ですか。

地元・兵庫県の日本酒です。
日本料理の修業を始めた頃から35歳までに地元で独立しようと決めていたんですが、いざ播州——ここ姫路を含む兵庫県南西部でお店を出すとなった時、地元に酒蔵がたくさんあるのに、自分は日本酒のことをほとんど知らないなと気づいて。それで、店の工事期間を利用して、私自身も大好きな「盛典」を造る加古川市の『岡田本家』さんにお願いし、日本酒造りを学ばせていただいたんです。

実際に仕込みを体験してみたことで、播州のお酒がもっと好きになりました。甘みがあって飲みやすいので日本酒ビギナーの方にもおすすめできますし、料理にも合わせやすい。もちろん、お酒単体で飲んでもとってもおいしいんですよ。
今は、東は神戸から西は赤穂まで、辛口から甘みがあるものまで9蔵の日本酒を揃えています。

揃えるのは、『岡田本家』の「盛典」「神吉(かんき)」のほか、宍粟(しそう)『山陽盃酒造』の「播州一献」、姫路『本田商店』の「龍力(たつりき)」、明石『茨木酒造』の「来楽(らいらく)」、赤穂(あこう)『奥藤商事』の「忠臣蔵」、姫路『下村酒造店』の「奥播磨(おくはりま)」、加西『富久錦(ふくにしき)』の「富久錦」、神戸『泉酒造』の「仙介」、姫路『姫路灘菊酒造』の「灘菊」。『淡流』オリジナルラベルは、中江さんが大好きだという「盛典」の純米大吟醸の生原酒。

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