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奈良『おか田』岡田直己さんに聞く【5問5答】

大阪『懐石料理 桝田』で16年間修業を積み、故郷・奈良で暖簾を掲げた『おか田』店主・岡田直己さん。料理はもちろん、器や設え、スタッフとの向き合い方まで、一つひとつに「らしさ」が宿ります。その根底にあるのは、修業時代に受け継いだ教えと、自身が積み重ねてきた経験。何を大切にし、どんな思いで店を営んでいるのか。料理人・岡田さんの素顔を、5つの質問からご紹介します。

文:阪口 香 / 撮影:下村亮人

目次


どのように献立を考えていますか?

その月によって変わりますね。食材から考える時もあれば、器から入る時もあります。

食材に対しては常にアンテナを張っていて、「ぼちぼちこういう食材が出てくるな」というタイミングで魚屋さんや八百屋さんに連絡し、情報を集めます。市場へ見に行って、「これがいいな」と思うものがあれば、それを軸に献立を考えることが多いですね。

ただ、僕の中には「他の店とは少し違う料理を出したい」という想いがあります。うちへ来られるお客さまは、いろんなお店で召し上がっている方が多いので、「またこの料理か」と思われたくないんです。
例えば、この季節なら鱧が出回りますが、6月はお椀ではなく、天ぷらにしました。同じ旬の食材でも、少し違う切り口で楽しんでいただきたいんです。

もちろん、僕は大阪・心斎橋の『懐石料理 桝田』で修業しましたから、日本料理が大切にしてきた季節感や年中行事は何よりも大切にしています。『桝田』の名物である手をかけた八寸も、僕なりに継承し、必ず提供しています。その土台があるからこそ、自分らしい工夫や遊び心をコースの中に織り込めると思っています。

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