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【レシピ付き】残暑に喜ばれる、和食のデザート Vol.2 大阪『高槻 天野』の「桃のマティーニ」

大阪『高槻 天野』の店主・天野恵明さんは、調理師学校時代、パティシエを志していたといいます。その頃から抱く甘味(かんみ)への情熱は今も変わらず、毎月、趣向を凝らしたデザートを考案。夏から秋にかけては、旬の果実を主役に、バーで供される一杯を思わせるカクテルグラスで提供します。8月は「桃のマティーニ」。遊び心あふれる一皿には、天野さんならではの繊細な感性が息づいていました。

文:船井香緒里 / 撮影:東谷幸一

目次


大阪・高槻『高槻 天野』天野恵明さん作
桃のマティーニ

食後に運ばれてくるのは、カクテルを思わせる一杯。「もともとは、お酒を飲まない人にもバーの雰囲気を楽しんでもらいたくて考えたデザートなんです」と天野さん。カクテルグラスに桃のジュースやアイス、ゼリーを重ね、ショートカクテルに見立てる。
今では「少しお酒も楽しみたい」という常連客の声から、金柑のジャパニーズジンを小さなエジプトの香水瓶に入れて添えるのが定番となった。

桃の皮を生かし、香りまでジュースに加える

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このデザートの土台となるのが桃のジュース。桃は皮ごと煮て、果肉だけでなく皮からも自然な色味と香りを引き出す。選ぶのは皮が赤く色づいた完熟の桃。砂糖の分量は控えめにし、桃そのものの風味が主役になるよう仕立てる。

「このデザートのテーマは“桃のマティーニ”です」。マティーニとは、ジンとドライベルモットで作るカクテルだが、ここではベルモットの代わりに「ヘネシー」を合わせる。白ブドウ由来であることに加え、バニラやスパイスを思わせる香りが、桃の味わいとよくなじむからだ。加熱してアルコールは飛ばし、カクテルを思わせる風味だけをジュースに残している。

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