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大阪『高槻 天野』天野恵明さんに聞く【5問5答】

修業先の大阪『懐石料理 桝田』で受け継いだ技と教えを胸に、高槻の地で“今の自分にしかできない日本料理”を探り続ける『高槻 天野』天野恵明さん。リキュールやアールグレイなど、和食の枠にとらわれない食材の組合せも、すべては「お客様にどう楽しんでいただくか」を考えてのこと。料理本を読み込み、時には初心に立ち戻りながら、自らの料理を磨き続ける。天野さんの現在地と、これからを聞く5問5答です。

文:船井香緒里 / 撮影:東谷幸一

目次


取り寄せてでも食べたい果物はありますか?

愛知『間瀬ぶどう園』の巨峰です。東浦出身の先輩がいて、持ってきてくださったのがきっかけでした。
皮は食べられないし、種もあります。でも、ブドウ本来の味が濃くて、甘くておいしい。今のブドウは食べやすさを追求したものも多いですが、これは巨峰本来の旨みと甘みがしっかり感じられるんです。

もうひとつは、京丹後・久美浜の『的場農場』のメロン。メロンを食べると口の中がイガイガする方もいますが、ここのメロンにはそれがないんです。特に「黄美香」という品種の濃厚な甘み、すっきりとした喉越しが好き。わざわざ久美浜まで買いに行くこともあります。
それらはもう、個人的な趣味です(笑)。

もちろん、料理で使う果物も産地や品種を指定して仕入れることがあります。今なら、さくらんぼ「紅秀峰(べにしゅうほう)」。佐藤錦よりも甘みが強い品種です。

日本料理のデザートは、果物を主役にした皿が多い。だからこそ、毎月ひとつ、ふたつの果物を選んで、どうドレスアップできるか、どう新しい表情を引き出せるかを常に考えています。

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