東京『汽素火』部谷直希さんに聞く【5問5答】
今年5月、東京・日本橋人形町に開店した『汽素火(きすい)』。料理長を務める部谷直希さんは、大学卒業後にIT企業へ就職するも、24歳で料理の世界へ。天ぷら店で経験を積み、銀座の日本料理の名店で研鑽を重ねました。自身の店では、和食と天ぷらを組み合わせた独自のコースを展開。料理の着想から、こだわりの塩と水、ノンアルコールドリンク、そして店づくりで大切にしていることまで、5つの質問から部谷さんの料理観に迫ります。
文:瀬川 慧 / 撮影:土居麻紀子
料理のヒントはどこから得ていますか。
お店を開く前から温めていた献立が2年分ほどあります。でも、実際に店を始めてみると、また新しいことを考えてしまうんですけれど(笑)。
基本的には季節の素材同志を調和させること。ただ、組合せはあまり馴染みのないものが多いですね。例えば、湯引きにした鱧と活タコのすり流しに鱧子を合わせた料理。夏の積乱雲の“蛸入道”をイメージして、“鱧入道”と名付けてお出ししています。
今回の里芋料理の“茸の里”も、お菓子の名前から連想した言葉遊びです。“里”は里芋の里。そして、里芋や椎茸など、里で収穫される食材を組み合わせることで、自然で滋味深い味になるかな、と思いました。そういうところから、料理を着想することも多いですね。
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