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【レシピ付き】初ガツオ料理 Vol.2 京都『わしょく 宝来』

「初ガツオの個性を生かしきる料理に、ひねりは不要です」と、京都『わしょく 宝来』店主・宝来剣太さんは話します。「程よく脂がありながら、すっきりとした風味を持つ、初ガツオの味わいを際立たせたいから、タタキを寿司で味わっていただきます」。寿司飯には4種の薬味と、カンピョウを忍ばせ、「炭火で炙ったカツオの香りや旨みが、寿司飯と馴染むように」と裏巻きに。ダイダイが香るポン酢あんを絡めるなど、宝来さんならではの工夫が随所に光ります。

文:船井香緒里 / 撮影:ハリー中西

京都・東山『わしょく 宝来』宝来 剣太さん作
カツオの棒寿司

毎朝、市場に並ぶ食材の顔触れと相談しながら決める、黒板メニューは約40種。この日、仕入れた初ガツオは、身の締まりがよく、程よく脂がのった和歌山産だという。「初ガツオならではの爽やかな味わいをダイレクトに。だけど、少しだけ驚きを感じていただきたい」。宝来さんが出した答えは、目にも楽しい「棒寿司」だ。

急冷させて、炭火の香りを馴染ませる

節おろしにしたカツオは、身の皮近くに末広串を打ち、塩をふり、炭床へ。強火で15秒、皮目に焼き色がつくまで炙った後、それ以上火が入りすぎないよう、冷蔵庫に入れて急冷。庫内で15分程度おくと「炙ることで引き出された脂の旨み、そして炙りの香ばしさが全体に馴染みます」。弾力があった身は落ち着き、寿司飯との一体感も生まれると言う。

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