特集

【レシピ付き】果物を使った秋の料理 Vol.2 東京『賛否両論』

東京・恵比寿にある『賛否両論』は、幅広いメディアや書籍で活躍する笠原将弘さんの店。「腕・舌・遊び心で、胃袋を楽しく幸せにする」をモットーに繰り出すおまかせコースは、新感覚の美味や独創性のある素材の組合せなど、嬉しい驚きに満ちたものです。今回は、日頃から季節のフルーツと魚介の取合せを好む笠原さんが、鯛とイチジクの一品を披露。一見、シンプルでいて完成度の高い料理に仕上げるための切り方や盛り付け、合わせるタレの工夫なども必見です。

文:瀬川 慧 / 撮影:海老原俊之

目次


東京・恵比寿『賛否両論』笠原将弘さん作
鯛、無花果、茗荷の胡麻山椒醤油

「鯛茶漬けをはじめ、鯛とゴマはとても相性がいいんです。イチジクにもゴマクリームをかけて食べますから、こちらも相性がいい」と笠原さん。白身魚の鯛はやや厚めのそぎ切りにし、大ぶりに切ったイチジクと合わせて躍動感ある盛り付けに。ピリッと山椒を効かせたゴマ醤油を回しかけ、さらにたっぷりのミョウガをのせて爽やかな香りを添えている。

「鯛とイチジクの上にミョウガを散らすことで、一気に料理感が増します。辛みや香り、シャキシャキ感が加わることで、味にメリハリが生まれます」。

果物はイチジクのほか、硬めの柿と合わせても美味しいという。

イチジクは皮付きのまま使う

この料理に向いているのは、熟れていない、ちょっと硬めのイチジク。食べる直前まで冷やしておき、切ってすぐに盛り付けるのがコツだ。

「好みもあると思いますが、イチジクの切り方や大きさ1つで料理のバランスが違ってきます。僕は少しザラついた食感のある皮ごと使います。その方が秋らしさもあるし、全体の色合いも美しいでしょう」と笠原さん。鯛やミョウガと共にそれぞれの味わいを豪快に楽しむのが、この料理の身上だ。

この記事は会員限定記事です。

月額990円(税込)で限定記事が読み放題。
今なら初回30日間無料。

残り:722文字/全文:1447文字
会員登録して全文を読む ログインして全文を読む

フォローして最新情報をチェック!

Instagram Twitter Facebook YouTube

この連載の他の記事特集

無料記事

Free Article

おすすめテーマ

PrevNext

#人気のタグ

Page Top
会員限定記事が読み放題!

月額990円(税込)初回30日間無料。
※決済情報のご登録が必要です