金沢『日本料理 東山和今』今井友和さんに聞く【5問5答】
「食材のポテンシャルを引き出しながら、驚きのある料理を提供したい」という石川県金沢市の『日本料理 東山和今』店主・今井友和さん。今井さんの料理に影響・インスピレーションを与えている食材や生産者のこと、器や店のしつらいのことなど、金沢という土地柄も踏まえ、独自の世界観が垣間見える5つの質問にお答えいただきました。
お店ではどんな器を使っていますか?
『日本料理 東山和今』では、県内外の工芸作家の作品を使っています。シンプルでフォルムや質感が美しいもの、料理と喧嘩せず調和するものを選んでいます。器から料理や盛り付けのアイデアが生まれることもあります。
石川県は九谷焼、輪島塗、山中漆器の産地で工芸王国ともいわれ、伝統工芸の重鎮から、若手の現代作家までが幅広く活躍しています。金沢卯辰山工芸工房、石川県立九谷焼技術研修所をはじめ、石川県挽物轆轤技術研修所や石川県立輪島漆芸技術研修所などの教育機関があり、若手の育成にも力を入れています。
そうした研修所や工房などで技術を磨いて独立し、金沢市内や県内で活動する才能ある作家も多く、他都市に比べて作家との距離が近い環境があります。実は私の妻も漆芸作家なんですよ。仕事が休みの日には、一緒にギャラリーや工房を巡ることもあります。気に入った作品を自分の店で使いやすいようにカスタムオーダーするなど、作家との関係が築きやすい土地です。
左奥から輪島キリモト(輪島塗/石川県)、艸田正樹(ガラス/石川県)、中川周士(木工・桶/滋賀県)。中左から山本長左(九谷焼・染付/石川県)、白井渚(陶器/石川県)、森岡希世子(白磁/石川県)、廣島晴弥(ガラス/石川県)、大迫友紀(ガラス/石川県)、岡本修一(朝鮮唐津/佐賀県)。手前左から竹俣勇壱(金工/石川県)、西山芳治(ガラス/石川県)、やのさちこ(漆芸/滋賀県)。
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