人気店の献立の立て方

『奈良 而今』1月の献立の立て方【後編】料理内容

1月は、新年を寿ぐ料理でコースを組み立てる、日本料理『奈良 而今(にこん)』。軸となる八寸を定め、先付から順に料理を固めていく、その献立づくりの考え方は「献立の立て方」でお届けしました。今回は料理編。「日本料理の深化と進化」を志す店主・清水唱二郎さんの想いが、一品一品に表れています。


清水唱二郎さん:1983年、奈良県生まれ。辻調理師専門学校卒業後、奈良、大阪の料亭や割烹で修業を積み、京都『祇園 にしかわ』では二番手を務めた。2016年9月に『奈良 而今』を開業。「ミシュランガイド奈良」では2つ星を獲得し続けている。

文:阪口 香 / 撮影:東谷幸一

目次


深化と進化を常に、胸に

昨今の日本料理界は変わってきたように感じています。洋風のような佇まいの一皿が登場したり、これまでにはなかった発想が取り入れられていたり。私自身も独立したばかりの頃は「何か目新しいことをしないと」という想いに駆られていましたが、今は全く。
連綿と受け継がれてきた日本料理の歴史や文化を、改めて丁寧に見直す。その上で、火入れを少し変えてみたり、調味を加減してみたり。見た目は変わらなくていいんです。日々、「より美味しくするには」とマイナーチェンジを重ね、お客さまに「日本料理っていいな」と感じていただけたら本望です。

もちろん、創作に力を注ぐ料理人がいていいと思います。私はそもそも向いてないんですよ(笑)。真摯に日本料理と向き合う料理人の方たちの姿勢がカッコいいと思いますし、やりだすと本当に奥深い。いつか「いろんな店で食べてきたけど、ここの〇〇〇が一番おいしい」と思ってもらえるような料理を目指し、技を磨いていきます。

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