世界No.1フーディー浜田岳文×和食を“変える”料理人

“世界No.1フーディー”浜田岳文氏に聞く【5問5答】前編

「WA・TO・BI」の人気連載「世界No.1フーディー浜田岳文×和食を“変える”料理人」でインタビュアーを務める浜田さんが、自身初となる著書「美食の教養 -世界一の美食家が知っていること-」(ダイヤモンド社)を出版。記念して、気になる5つの質問にお答えいただきました!


浜田岳文さん:1974年、兵庫県宝塚市生まれ。米国・イェール大学卒業(政治学専攻)。大学在学中、学生寮の不味い食事から逃れるため、ニューヨークを中心に食べ歩きを開始。卒業後、本格的に美食を追求するためフランス・パリに留学。南極から北朝鮮まで、世界約127カ国を踏破。一年の5カ月を海外、3カ月を東京、4カ月を地方で食べ歩く。「OAD Top Restaurants」(世界規模のレストラン投票システム)のレビュアーランキングで2018年度から6年連続で1位を獲得、国内外のメディアで食や旅に関する情報を発信している。2024年6月、自身初となる著書「美食の教養 -世界一の美食家が知っていること-」(ダイヤモンド社)を出版。

文:浜田岳文 / 撮影:竹内さくら 

目次


今まで受けたもてなしで、心に残っているものをお教えください。

今はなき名店、『京味』西 健一郎さんのもてなしです。西さんは、また来たいとお客さんに思ってもらえるかを常に最優先に考えていらっしゃったと思います。

秋の松茸や冬のカニのような強い食材がない季節でも、お父様の西 音松さんのレシピを復活させたり、普段使わない食材を用いたりして、楽しませてくれました。その引き出しの多さは圧倒的で、個人的には強い食材がない季節の『京味』の方が楽しみだったくらいです。

また、食事後に見送ってくださるもてなしも、西さんならではでした。晩年、ご体調が悪く、歩くこともままならない状況でも、わざわざ外に出て手を振って見送ってくださったのを今でも覚えています。

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