仕込みで差がつく! スピード酒肴レシピ

【レシピ付き】大阪『お料理 雨ニモマケズ』の河内鴨とキノコ 味噌パテ

大阪・西天満の酒亭『お料理 雨ニモマケズ』のコースは、付き出しから始まり、造り、お椀から甘味まで7~8品。「肴」と謳う一品は、店主の中田孝太郎さんが日本酒に合うよう自家製したパンを添えた味噌パテが定番です。今回は河内鴨バージョンをご紹介。モモ肉の脂も使ってコクを深め、さらにキノコのオイル煮で秋味に仕上げた新作です。

文:中本由美子 / 撮影:福本 旭

目次


味噌パテは、自家製パンをアテとして出すために、店主の中田孝太郎さんが考案したものだ。 「『山中酒の店』の直営店にいた頃からお付き合いのある能勢の『秋鹿酒造』から、大吟醸にする山田錦の米ぬかを分けていただけることになって。酒粕と合わせたら、日本酒に合うパンができるかな、と思って」。

鶏肝や豚肉など、パテの主素材は毎月変えている。秋からは猪や鹿といったジビエが主流となり、「魚の尾の身や切れ端を活用して作ることもありますね」。和のテイストにするため、味付けは味噌だけ。汎用性のあるレシピだ。


河内鴨のモモ肉の脂を有効活用

今回ご紹介するのは、河内鴨の味噌パテだ。
「ロースはちょっと高いので(笑)、うちでは旨みが強くて、リーズナブルなモモ肉を使います。脂がたっぷり付いているので、取り除いて調理するのですが、この脂がもったいないなーと思って。パテやったら活用できるかな、と」。

モモ肉と脂を適宜切って、玉ネギと共にたっぷりのバターで加熱すると、脂が溶けてオイル煮のような状態になる。そのまま弱火で15分加熱。「焦がさないように時々かき混ぜるだけで、基本はほったらかしです(笑)」。付きっきりでなくてもいいのは、一人で調理する中田さんにとって大きな利点だ。

信州味噌と合わせてペーストにし、泡立てた生クリームを混ぜるだけ。冷蔵庫で冷やし固めたら完成だ。

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