【3月】こんな時、英語でなんと言う?
本連載の最終回です。一年を通して、『京料理 たか木』の髙木一雄さんに、節句や月ごとの旬の食材、日本独自の文化・風習を英語でどう伝えるべきなのかを教わってきました。今回は、上巳(じょうし)の節句や貝など3月にまつわることを伺いつつ、改めて“対 海外の方”に和食を理解してもらうために、押さえておくべきポイントを振り返ります。
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髙木一雄(兵庫・芦屋『京料理 たか木』店主)
1972年、大阪生まれ。料理教室を営む母の影響により、料理の道へ。大学在学中に老舗料亭『大和屋』で修業を始め、『京大和』でさらに研鑽。2005年、兵庫・芦屋に『京料理 たか木』をオープンする。バンコクやモルディブの日本料理店の監修や、海外や国内のシェフとのコラボ、商品開発なども積極的に手掛ける。イギリス留学の経験もあり、柔軟で、ワールドワイドな視点の持ち主。
節句について
懐石を海外の方に説明するにあたり、節句は切っても切り離せない存在です。というのも、旬の食材を大切にし、日本古来の風習や行事に沿って月ごとに献立が組み立てられるというのは、日本独自の文化だからです。
2025年の4月から始まったこの連載でも、5月5日の端午の節句(5月)では、ちまきや菖蒲について。7月7日の七夕の節句(7月)は、梶の葉や短冊。9月9日の重陽の節句(9月)は、菊。1月7日の人日の節句(1月)は七草粥など、それぞれの節句について触れてきました。
3月の上巳の節句が最後のひとつとなりますが、ちらし寿司や、ハマグリ、菱餅など、とりわけ食との結びつきが深い行事ですね。 説明するとしたら、まず一般的に3月3日は「雛祭り」と呼ばれていて、5月5日が男の子の成長を願う日であることに対して、雛祭りでは女の子のために厄を払い、幸せを願う日だということ。=「In Japan, March 3rd is usually called Hinamatsuri. May 5th is for boys, and March 3rd for girls ,a day to wish them happiness and good health.」
雛祭りは、「Girl’s Day」や「Girl’s festival」と言ってもいいと思います。 実際に説明する機会がありそうなのは、ちらし寿司。見た目が華やかで“Girl’s Day”にぴったりな料理です。=「Chirashi zushi is colorful and gorgeous , making it perfect for Girl’s Day.」
また、ハマグリは旬の食材であると同時に二枚貝の特性から処女性の象徴とされ、良縁を願って食べられます。=「Clam is a seasonal ingredient and their unique charastteric (two shells only fit each other) symbolize virgin for a happy marriage.」
ほかに、雛祭りでは雛人形を飾ること。雛人形は、天皇・皇后を中心に平安時代の宮廷を模していることをお伝えしたいです。=「Japanese display Hina Dolls. The main dolls are modeled on the Emperor and Empress , dressed in traditional imperial costumes. 」
日本料理の説明をするときは、それぞれの食材や飾りつけにどういった意味が込められているのか、由来やそれらにまつわる話も一緒に説明すると喜んでいただけます。
ただ、一回一回の説明があまり長くなっても食べられないので、コースの終盤あたりの会話のきっかけになったらいいなと思います。
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