【1月】こんな時、英語でなんと言う?
1月は、おせちやお屠蘇、お雑煮、七草粥など、年の始まりを祝い、一年を無事に過ごせるよう願いを込めた伝統的な料理が食べられます。また、“縁起をかつぐ”など、日本ならではの食文化が色濃く表れる季節です。考え方や風習を海外の方にどのように伝えると理解してもらえるのか。さまざまな疑問を解決すべく、『京料理 たか木』の髙木一雄さんに伺い、英語での伝え方のコツを教えていただきます。さらに、海外の方が聞くと喜ぶ情報や、会話が弾むヒントもご紹介します。
髙木一雄さん:1972年、大阪生まれ。料理教室を営む母の影響により、料理の道へ。大学在学中に老舗料亭『大和屋』で修業を始め、『京大和』でさらに研鑽。2005年、兵庫・芦屋に『京料理 たか木』をオープンする。バンコクやモルディブの日本料理店の監修や、海外や国内のシェフとのコラボ、商品開発なども積極的に手掛ける。イギリス留学の経験もあり、柔軟で、ワールドワイドな視点の持ち主。
文:奥田眞子
お屠蘇の意味はどう伝える?
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質問者

- 年明けしばらくは、日本料理のコースの始めにお屠蘇をふるまうのですが、飲み方や無病息災の願いがあるなど、海外のお客さまにお伝えした方がいいことを教えてください。ちなみに、うちではみりんや生薬は入れず、日本酒をお出ししています。
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髙木

- 食前酒は、「apéritif(アペリティフ)」で伝わりますね。
夕食前に軽くお酒を飲んだり軽くつまんだりする習慣を指す言葉で、フランスでは「アペリティフ」、イタリアでは「アペリティーヴォ」と言います。
今回はお屠蘇とのことですが、僕は普段から「おしるし」をお出しするときにも使っています。食欲を促進させる意味では同じなので、ニュアンスも伝わると思います。
「おしるし」は挨拶や歓迎の意味が強いですが、お屠蘇は、新年の始まりに無病息災と長寿を願って飲む祝い酒だということはお伝えするといいですね。=「In Japan, we drink something called otoso at New Year’s, wishing to live without disease and a long life.」
また、せっかくなので、グラスではなく、なぜ盃を使うのかという説明をしてあげたらいいと思います。盃というのは、神事に由来し、日本では昔から重要な儀式で用いられてきた器です。ですから、一杯目を盃でお出しするのは、お客様への敬意を示しているということです。=「These small sake cups, called sakazuki, have their roots in Shinto and have been used in important ceremonies in Japan for a long time.」
<補足>
飲み方までは教えなくてもいいかなと思いますが、三度に分けて飲むとお伝えしたいときは「Please take three sips.」と言います。
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