教えて!英語で伝える“和食”

【6月】こんな時、英語でなんと言う?

6月は鮎やジュンサイなど、初夏の味覚が旬を迎える時季。日本人にとっては食べ慣れた食材ですが、海外の方が「魚を頭から食べる」ことや「ゼリーのような食感」をどのように捉えるのかは気になるところ。今回はそんな疑問と共に、海外の方が店で快適に過ごせるような気づかいに関する質問を『京料理 たか木』の髙木一雄さんに投げかけました。いかに英語で説明するといいのか、お教えいただきます。


髙木一雄さん:1972年、大阪生まれ。料理教室を営む母の影響により、料理の道へ。大学在学中に老舗料亭『大和屋』で修業を始め、『京大和』でさらに研鑽。2005年、兵庫・芦屋に『京料理 たか木』をオープンする。バンコクやモルディブの日本料理店の監修や、海外や国内のシェフとのコラボ、商品開発なども積極的に手掛ける。イギリス留学の経験もあり、柔軟で、ワールドワイドな視点の持ち主。

文:奥田眞子

目次


鮎の食べ方、どう伝える?

質問者
6月の旬魚といえば鮎。「頭から食べてください」と伝えたいのですが、外国の方はあまり魚の頭を食べないのかな、と…。髙木さんは鮎の塩焼きを外国人に提供される際、どのようにお声がけされていますか。
髙木
たしかに、魚を頭から食べるというのは海外の方にとってあまり馴染みのないことだと思います。特に欧米の方は目がついたものを嫌がる印象もあります。
それでも今はSNSなどで見たことがある人も多いですし、昔に比べたら抵抗感がある人も少なくなっているのではないでしょうか。
韓国で鮎は人気の魚だそうですし、中国やシンガポールなどでも魚をまるごと食べる料理はあるので、アジアの方は比較的大丈夫だと思います。

鮎=「Sweet fish」を塩焼きで出すときは、日本では新鮮な鮎を提供するため、頭から全部食べられることを伝えます。「Sweet fish in Japan is fresh and you can eat everything, including the head.」。それでも嫌そうだったら無理強いはせず、「You don’t have to eat, if you don’t like it.」とお声がけするようにしています。

<補足>
鮎は香魚という別名があり、天然の鮎は川によって香りが違うという話をしてあげると興味を持たれます。「Sweet fish is also called “Aroma fish”, and wild Sweet fish smell different depending on the river.」とお伝えしてみましょう。

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