東京『銀座 小十』奥田 透さんに聞く【5問5答】
東京『銀座 小十(こじゅう)』をオープンして早20年。主人の奥田 透さんが日本料理に注ぐ情熱と愛情は、パリやニューヨーク店といった海外での挑戦、未来の料理人を育てる教育現場、日本料理を支える人たちへのたゆまぬ応援となって結実しています。今回は、そんな奥田さんに影響を与えた店や料理書、近年、力を入れていることなどをお伺いしました。
文:瀬川 慧 / 撮影:大山裕平
座右の料理書は何ですか?
美しく雅な料理が並んだ本を見るにつけ、「本当にこれは美味いのか?」と思っていた20代。
そんな時に出合ったのが、徳島の料亭『青柳(あおやぎ)』主人・小山裕久(ひろひさ)著の『味の風』です。素材のエネルギーが満ち溢れたこの本がきっかけで『青柳』で修業しようと決めました。今でも、この本の影響はずっとあると思っています。
もう一冊は、北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)著『魯山人の料理王国』。魯山人の生い立ちや料理に対する探求心、価値観に魅せられて読み入りました。
20歳を越えてお茶を習うようになって読んだのが、辻 嘉一著『茶懐石事典』です。自由奔放な世界から、ある意味、繰り返し自分を正してくれる本です。
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