【レシピ付き】レンコンが主役の料理Vol.2 東京『懐石 小室』の「はすのみぞれあんかけ」
東京・神楽坂の閑静な住宅地にひっそりと佇む、一軒家の『懐石 小室』。ご主人は茶道の流派である遠州流の家元付き料理人としての顔をもつ、小室光博さんです。秋は豊かな食材を心ゆくまで楽しんでほしい季節。シャキシャキとした食感、甘みあるレンコンもまた、この時季ならではのおいしさ。先端から根本まで、部位の特徴を生かした「はすのみぞれあんかけ」で、その醍醐味をたっぷりと味わいます。
文:瀬川 慧 / 撮影:海老原俊之
東京・神楽坂『懐石 小室』小室光博さん作
はすのみぞれあんかけ
小室さんが使うのはシャキシャキした歯ごたえが心地よい、茨城県産のレンコン。作付け量、出荷量ともに日本一で、そのほとんどが霞ヶ浦周辺で栽培されている。むっちりした「加賀れんこん」よりも断然好みだという小室さんが今回披露してくれたのは、レンコンの海老はさみ揚げに、レンコンのみぞれあんをたっぷりかけた一品。最高の食材を選んでいじりすぎないのが、小室さんの本懐である。
レンコンの部位を使い分ける
「一番大事なのは、まず素材。美味しく作るためには、美味しいレンコンを用意してください」と小室さん。その上で、レンコンの節による特徴を活かして料理に仕立てる。
「丸みがあって水分が多く、シャキシャキした食感の第二節のところは輪切りにして、はさみ揚げに。第三節や根元に近い、繊維質とでんぷんの多い部分は、すりおろしてみぞれあんにします」。
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