東京『懐石 小室』小室光博さんに聞く【5問5答】
茶道遠州流の家元付き料理人として、茶事の料理も担当する『懐石 小室』の小室光博さん。東京・九段にあった茶懐石の名店『和幸』で高橋一郎氏のもとでの修業を通し、多くのことを学んだと言います。今回は、そんな小室さんに5つの質問を投げかけました。これまでに学んだことや、これからの展望が窺えます。
文:瀬川 慧 / 撮影:海老原俊之
日本料理を学ぶ上で役だったことは何ですか。
名料理人に弟子入りしたことです。そこからすべてが始まりました。私の師匠は、『和幸』の故・高橋一郎さんです。高橋親方に弟子入りしたことで、茶道の遠州流に繋がり、師匠の親方である辻嘉一さん、北大路魯山人さんに繋がりました。
私が18歳の時に一番頑張ったのは修業先選びです。まだ携帯電話も無い頃に、調理師学校で電話帳を開きながら、自分で目星をつけた店に電話をかけて、「今、調理師学校で勉強している者ですが、募集はしていらっしゃいますか」と、一軒一軒あたりました。一流になる近道は、最初に一番いいものを見ることです。若いうちは、お金のことよりも、自分が目指すものに真剣になるということが大事ではないでしょうか。
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