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発泡日本酒にイチゴを浮かべ、シャンパンスタイル

「シュワシュワ感が心地よい発泡日本酒なら、シャンパン気分でフルートグラスに注いで、甘みや香りのニュアンスが近いフルーツを浮かべると見た目も華やかになりますよ」。そう教えてくれたのは、三連星シリーズで知られる滋賀の酒蔵『美冨久（みふく）酒造』代表の藤居範行さん。イチゴやマスカットなどが特にお薦め。　

敢えてのクラッシュ氷でオン・ザ・ロック

「クラッシュアイスに注いでギュンッと一気に冷やすことで、甘みが締まって飲みやすくなります」。好みよりちょっと甘すぎるときにお薦めの手法と話すのは、京都の有名酒販店『にしむら酒店』二代目の西村道隆さん。甘めの貴醸酒やにごり酒などが特に美味。

炭酸割りでハイボール

酒場で飲める機会が増え、いまや一般化しつつある炭酸割り。炭酸効果で香りが弾けるように立ち上がって喉ごしも軽やかになる。
にごり酒を割ればまるでカルピスソーダ。辛口でも甘口でも熟成酒でも、あらゆるタイプの日本酒に合う初心者向けの万能テクニック。大きめの氷を使い、割合は１：１が基本。

ライムやレモンで爽やかに

もう少し飲み口を軽く爽やかにしたい…。そんなときは、ライムやレモンのスライスを浮かべるだけでOK！「途中で味変したいときにも、簡単でいいですよ」と、自由な提案でファンを集める大阪の酒バー『酒肆ポンシェビ』の山本恭史さん。果汁ではなくスライスにすることで、じんわり味が変わっていくのを楽しめる。

シンプルにお湯割り水割り

そもそも日本酒の多くは割水されていると思えば普通のこと。原酒などアルコール度数が高めに感じたら、お湯や水で割るだけで、グッと飲みやすくなり、かえって味や香りを感じやすくなることも。日本酒に対して2割程度がお薦め。

活性にごり酒×ビールで白ビール風

「日本酒にはない苦みが加わることで味が引き締まるけど、飲み口はマイルドなまま。バランスの良い組合せです」と、大阪の酒バー『酒肆ポンシェビ』の山本さん。炭酸が弱まらない活性にごり酒がお薦め。缶ビールで充分だけれど、香り高いクラフトビールを合わせれば気分も華やぐ。

だし割りで旨みアップ！

おでんがある立ち呑み屋では、昔からのお約束テクニックのだし割り。おでんだしの優しい甘みで和む味わいになり、カツオや昆布のアミノ酸で旨みが倍増。奥行きある即席スープに大変身する。割合は１：１。洋風にコンソメスープで割るのもアリ。

冷凍フルーツを氷替わりに

「氷と違って味が薄まらないし、風味付けにもなるでしょ？」という名案は、京都の立ち呑み『SAKE 壱』から拝借。冷凍のブルーベリーやミックスベリーなら、スーパーで簡単に手に入る。フレッシュよりもゆっくり味が馴染み、オイシイ時限装置になる。キウイやパイナップルでも！

熟成酒×バニラアイス

熱烈な兵庫酒ラバーな酒屋『濱田屋』四代目の濱田栄司さんから、一つ目の甘い提案。日本酒バーのデザートで供されることも。「米の甘みは、乳製品と相性抜群。こってり甘い熟成酒や貴醸酒はもちろん、にごり酒でも。アイスフロートスタイルもお薦めですよ」。

吟醸酒をドーナツにかけて酔っ払いスイーツ⁉

「スポンジの甘さと油脂が、香り豊かな吟醸酒の甘口とも辛口とも相性抜群！」。酒屋『濱田屋』の濱田さんからもうひとつの甘い提案。ブランデーケーキを思えば、その美味しさは言わずもがな。サバランの様に“シミシミ”にしてアイスを添えても、カステラに替えてもOK。もっと冒険したい人は、ベイクドチーズケーキやイチゴのショートケーキも合うそう！

日本酒をブレンド

ブレンデッドウイスキーのように、複数の日本酒を混ぜるのもアリ。京都の酒販店『にしむら酒店』の西村さん曰く、「例えば、好みより甘いときは辛口を、香りが欲しいときは吟醸酒をプラスして調整すればいい。同じ酒蔵の酵母違いや酒米違いを合わせるのもやりやすいですね」。燗付けするとグッと味が馴染むそう。存在感が強すぎて独り勝ちしがちな古酒は避けるのがベター。

にごり酒＋コーヒーで大人のカフェ・オ・レ

奇抜なようだが、にごり酒を牛乳代わりと思えば納得の味。某大手日本酒メーカーも推奨している。米のほんのりした甘みがカフェ・オ・レ的に繋がる。温めたにごり酒にインスタントコーヒーのパウダーを、好みの量で溶かすと楽。にごり酒は牛乳割りしてもヨーグルトのようで美味。

シナモンやガラムマサラなど、スパイスをひと振り

「ガラムマサラを振りかけてみる」。そんなコマンドをラベルに記した「おきなくんボトル」を、2022年に販売した滋賀『笑四季酒造』。五代目の竹島充修さんに話を聞くと、「エスニックとの相性の距離を縮める提案のひとつ。日本酒の香りが苦手だった際にも使える手です」。甘さを足したいならシナモン、シャープに締めるならナツメグや山椒が面白いそう。

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