『神楽坂 石かわ』×現代作家

×鈴木玄太vol.2【一問一答】漆芸家の父の背中を追い、ガラスの美を究める

京都を代表する漆芸家だった父の仕事を幼い頃から見て育ち、知らず知らずのうちに美的感覚を磨いてきた鈴木玄太さん。もの作りの道に進むのは自然の流れでした。ガラスで自分を表現することに決め、スウェーデンを皮切りに世界のガラス工房で修業。現在は、豊かな自然に恵まれた富山・福光の工房で吹きガラスを中心に“和グラス”も制作しています。『神楽坂 石かわ』店主・石川秀樹さんから預かった5つの質問を通して、鈴木さんの美の世界に迫ります。

文:渡辺紀子 / 撮影:湯浅 啓 / 編集:伊東由美子

目次


Q1:なぜガラスを生業にしようと思ったのですか?

ish0011-2aすずき・げんた/1971年生まれ。祖父、父ともに京都を代表する漆芸家という環境で育ち、大学卒業後はスウェーデンの「コスタグラススクール」に入学。吹きガラスの基本を学び、その後もスイスやドイツ、ベネチアなどの工房で修業し、美的センスと技術を身に付ける。帰国後、2003年、富山・福光に『Genta Glassスタジオ』を開く。日本のみならず、台北やNYで個展を開くなど活躍中。

小学生の時に、毎日使うたびにいいなぁと思うコップがありました。父は海外での展覧会も多く開いており、外国にも友人が多かった。コップはその一人、スウェーデンのガラス作家アン・ヴォルフさんがデザインしたものでした。それがガラスへの入口です。中学生の頃にはもう、ガラス作家になりたいと思っていました。

大学は美大に進むか迷いましたが、父に「その必要はないかな。美は概念ではなく自分で磨くもの。作ることを見て育っているから美大に行かなくても大丈夫」と言われ、大学では文化史を学びました。スウェーデンのアン・ヴォルフさんのもとへ行ったのは、大学を卒業してすぐです。

まずは学校で基本を学んだ方がいいと、「コスタグラススクール」に入り2年間、吹きガラスの基礎をみっちり学びながら、美についてはアン・ヴォルフさんから指導を受けました。その後スウェーデンで屈指の吹きガラス作家、アンダース・ウィンゴードさんの工房でも半年勉強させてもらいました。そしてスウェーデンを離れ、ニュージーランド、ベネチアなどの工房に行き、計5年間、海外で吹きガラスの修業を積みました。

ish0011-2b周りを自然に囲まれた絶好のロケーションに建つ工房。ここは北欧?と思わせる空気感に包まれる。

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