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【2024年12月】全国の食イベント、グルメ・フードフェスをピックアップ!

2024年も残りわずかとなりました。何かとイベントごとの多い12月。和食文化の講演会や食関係の雑誌を一堂に集めた展示会のほか、ニッチな食関係のイベントが充実しています。自然派を謳う日本酒、発酵×アート×まち歩き、桂むきの大会、そして貝類に特化した企画展など。少しマニアックなラインナップですが、興味を引くイベントがひとつは含まれているかも。ぜひ足を運んで楽しんでください。

文:奥田眞子

目次


1204和食セッション

和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを機に、毎年12月4日に開催される本イベント。和食文化を次世代に継承することを目的に、全国各地で和食文化の保護や継承に取り組む人が集い、講演やワークセッションを行う。

今回は、次世代リーダー育成プログラムとして、福井県小浜市で今年から始まった「大人の食育 食の体験を活かしたウェルビーイング向上プログラム」、「お料理に合う器の選び方」についての講演や、「小浜市郷土料理」の試食や「矢部慎太郎氏器」の展示販売、「紀州新家おろし金」展示などを予定。誰でも参加可能で、和食文化の魅力を再発見できるイベントだ。

【日時】2024年12月4日(水)13:30~16:30
【場所】富士ソフトアキバプラザ5階 アキバホールおよびレセプションホール(東京都千代田区神田練塀町3)
【詳細】https://washokujapan.jp/1204washoku-session/


BIO SAKE EXPO~ビオ酒を知って楽しむ一日

ワインにおいては、「自然派」というひとつのジャンルが定着してきたものの、日本酒や焼酎に関しては、まだまだ認知度が低い。このイベントでは、なかなか普段口にすることができない「自然派」を称する20種類の日本酒の試飲ができる。

また、サステナビリティやSDGsに対する世界的な関心の高まりと日本酒や焼酎の国際化に伴い、自然派のお酒の将来性を考えるセミナーやワークショップも行われる。
登壇するのは、昭和42年から自然酒造りをスタートし、ビオな日本酒の市場を牽引する「仁井田本家」の蔵元・杜氏の仁井田隠彦氏をはじめ、エシカルディレクターの坂口真生氏、「パタゴニア」の日本における食品事業の責任者の近藤勝宏氏。
自然派志向の活動をしているゲストを招き、食と酒の編集者である浅井直子氏が司会を務め、「BIO SAKEの可能性について」パネルトークで議論する。

日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会の川上希里佳氏、オーガニックヴィレッジジャパンの種藤 潤氏による、“有機認証を巡る直近の制度改定について”の特別セミナーや、木桶を作る時に使う竹のタガを編む技術を使った腕輪作りのワークショップなど、充実したイベントとなっている。

【日時】2024年12月7日(土)13:30~16:30
【場所】日本の酒情報館/日本酒造組合中央会 3階会議室(東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル)
【詳細】https://japansake.or.jp/JSScenter/news/12%E6%9C%887%E6%97%A5%EF%BC%88%E5%9C%9F%EF%BC%89%E3%80%80bio-sake-expo/


発酵文化芸術祭

発酵文化芸術祭のイメージ

“かぶらずし”や“ふぐのこ”など、発酵食品の産地として名高い石川県金沢市で催される、「発酵」をテーマにアートとまち歩きが結びついたイベント。

展示には、総合プロデューサーも務める発酵デザイナーの小倉ヒラク氏をはじめ、現代美術家、ミュージシャン、デザイナー、研究者など、さまざまなバックグラウンドを持つクリエイターが参加する。

金沢21世紀美術館を出発点として、地域の醸造蔵や発酵にゆかりのあるエリアなど計12か所に設置されたインスタレーション作品を巡る本展。訪れた店の発酵食品の試食や蔵のお酒の試飲など、「食」を通してもアート体験ができる、新たな文化芸術祭だ。

【日時】開催中~12月8 日(日)10:00~18:00
【場所】金沢21世紀美術館 プロジェクト工房(石川県金沢市広坂1-2-1)
【詳細】https://fermenarts.com/


第一回桂むき大会

日本料理の登竜門とも言われる桂むきの技術を競う大会。
その技術の習得を目標とする「スキルアップ切りもの会」を定時開催してきた日本割烹道協会が、国内外に桂むきの文化を広めるとともに、職人の技術向上を目的として主催する。

履修者の成果発表も兼ねており、全国のアマチュアからプロの料理人までを対象に参加者を募集。師範代講師河本友介氏(包丁料理人おいり)を大会実行委員長として厳正な審査が行われ、優勝者には、アマチュア部門は3万円、プロフェッショナル部門は5万円の賞金が支払われる。

競技の参加申し込みは終了しているが、ライブ配信で国内外に大会の模様を発信。興味のある方はぜひご観覧を。

【日時】2024年12月8日(日)10:00~16:30
【場所】割烹道本道場(東京都港区西麻布2-21-12)
【詳細】https://kappodo.com/?p=800


食の雑誌展

「雑誌で広がる食の世界」をコンセプトに、都立多摩図書館が所有する全国の多様な雑誌を一挙に展示。

3つのコーナーで構成されており、食に関する専門誌はもちろん、地域情報誌やライフスタイル誌までカバーし、日本各地のグルメ情報から世界の食文化まで、雑誌を通して触れることができる。
「日本の食・世界の食」では、日本各地のご当地グルメや世界各国の食文化を知ることができる。「これまでの食・これからの食」では、食の歴史や健康、レシピなどの過去の記事から最新記事までを展示し、時代の変遷を食を通して感じることができる。15の専門誌を一気見せするコーナーでは、雑誌編集者のインタビュー内容もパネル展示されており、各雑誌の魅力が伝えられる。

食や雑誌に興味がある方はぜひ訪れてほしい貴重な展示だ。

【日時】開催中~2024年12月28日(土)10:00~21:00(土・日曜、祝日~17:30)
※12月5日(木)、12月20日(金)は休館日。
【場所】東京都立多摩図書館 1階 展示エリア(東京都国分寺市泉町2-2-26)
【詳細】https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/event/exhibition/7102_20240919.html


貝類展:人はなぜ貝に魅せられるのか

貝類展のイメージチラシ

食料として、装飾品として、遊びの道具として、時には神事に用いられるなど、先史時代から現代にいたるまで人類の生活を支え、彩り続ける貝類に特化した企画展。

展示は5段階に分けられ、序盤では無脊椎動物の1グループである貝類の生物学的な特性に、後半では人々を魅了する貝殻に焦点を当て、資料を通して、貝類の多様性と人類の関りに迫る。奥深いシェル・ワールドに足を踏み入るのも面白そうだ。

【日時】開催中~2025年3月2日(日)9:00~17:00(入館~16:30)
【場所】国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
【詳細】https://www.kahaku.go.jp/event/2024/11shells/

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