コストをかけずに商品や食材のPRができる、大阪「THE SHOWROOM」
企業ブランディングを主軸に、ロジックとデザインで全国400社以上をサポートする「トゥモローゲート株式会社」。会社のキャッチコピーは「ブラックな企業」、企業SNSの総フォロワーは69万人以上。常識にとらわれない企画力で注目を集める会社の新事業が「ショールーム」です。商品や食材など、何でもOK。無償でPRできる場の提供をスタートしました。
「オモシロイ」会社の、新事業
「食」とは縁遠いイメージの、ブランディング事業を手掛ける「トゥモローゲート」。「世界一変わった会社をつくる」というビジョンを掲げ、2010年に創業。中期ビジョンとして現在、「『大阪で一番オモシロイ』と言われる会社になる」べく、具体的な行動目標を指針に事業を展開している。
「トゥモローゲート」のビジョンマップ。
オフィスは大阪・アメ村の一等地にあり、その内装は遊び心に溢れている。コーポレートカラーであるブラックを基調とした空間に、メーカーイベントも可能な舞台、キッズスペース、昼寝スペース、バーカウンター、すべり台、卓球台……と、いるだけでワクワクするような空間だ。
社員の増加に伴い、代表の西崎康平さんがフロアの増床を考えていたところ、1フロア上のスペースを借りられることに。2024年3月、ここを社員食堂兼「ショールーム」として活用することに決めた。
上左/代表の西崎康平さん。1982年生まれ福岡県出身。新卒で人材コンサル会社に入社し、25歳で執行役員を経て、2010年に「トゥモローゲート株式会社」を設立。SNS総フォロワー数は38万人。常識にとらわれない企画は、第91回毎日広告デザイン賞部門賞、 第44回日本BtoB広告賞金賞(企業PRの部)を受賞するなど高く評価されている。上右/映画館の入口のような暗い通路を抜けた先にオフィスがある。コンセプトは「大人も遊べる秘密基地」。下/新たに設えた「THE SHOWROOM」。
「THE SHOWROOM」は、内装を除くすべて、つまり、家具やグリーンアートなど、企業から提供された商品でつくられた空間だ。厨房内にはシェフの山吹心之助さんが立ち、社員の昼食や企業との会食、ケータリングの料理を作る。
左/山吹さんは、辻󠄀調理師専門学校を卒業後、「リッツカールトン大阪」で経験を積み、在フランス総領事館の専属公邸料理人として勤務。その後、フリーランスとして全国各地の生産者を巡り、食の環境問題に取り組む「キッチンカープロジェクト」を実施。2023年に「トゥモローゲート」入社。右/昼の社食風景。ちなみに社員全員にランチ手当が支給され、社食希望者は実質無料で利用できる。
「来客数」と「SNSのフォロワー数」を生かしたPR
実は、「THE SHOWROOM」には商談などで年間約500名の経営者や経営幹部が訪問する。さらに、セミナーやイベント、会食などの会場として利用されている。
その一角に商品を展示できる、というのが今回の新サービス。値札やQRコードを付け、来客した人がその場で購入することも可能。さらに客層から、法人向けの販路拡大も期待できるのが嬉しいポイントだ。
現在、陳列されているのは約20社の商品。
食材は、社員食堂やイベント・会食時のコース料理などで活用。西崎社長やシェフの山吹さんがSNSで魅力を発信し、知名度アップを図る。形が不揃いで販売できないものでもOKだ。
実際に発信されたSNS。左は滋賀『ハッピー太郎醸造所』のどぶろく、右は長野『マルカメ果樹園』のリンゴに関するXの投稿。他にも島根『御津フィッシャーマンズファクトリー』の魚、茨城『宮崎農園』のレンコン、佐賀『上田養鶏場』の平飼い卵、兵庫『白鶴酒造』の日本酒などが採用されている。
「THE SHOWROOM」の利用方法
「THE SHOWROOM」の利用を希望する場合は、 お問い合わせフォームより申し込みをし、審査を受ける。
審査を通過した商品の初回PRは無料で、定期的なPRでのサポートを希望する場合は、有料でのサポートプランも用意されている。
自慢の自社商品をPRする機会として、ぜひ活用してみては。
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