【レシピ付き】未利用魚のアイゴを、糠焼き&糀漬けの菊花ずしに
8月開催の大阪料理会のテーマは「昔ながらの調理法を考える」。料理研究家として活躍する広里貴子さんが考案したのは、北陸の保存食をベースにした2品。主素材は“海の厄介者”として知られる未利用魚のアイゴです。「醸火(じょうか)焼き」と名付けたのは、へしこやこんか漬けと呼ばれる青魚の糠漬けのアレンジ版。重陽の節句にちなんだ「菊花ずし」は、かぶらずしの水ナスバージョン。どちらにも昔ながらの発酵の知恵が息づいています。
※大阪料理会 公式サイトhttps://osakaryourikai.com/
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広里貴子さん(大阪・大正|『貴重』)
大阪市出身。ごちそうプロデューサー。辻󠄀調グループ校卒業後、同校の日本料理技術講師を9年間務め、2006年に有限会社「貴重」(kicho)設立。NHK連続テレビ小説の料理指導や、商品開発、料理講習など広く活躍している。海の環境保全に努める「RelationFish」取締役兼務。
『貴重』広里貴子さん作・アイゴの醸火焼き&水茄子とアイゴの菊花ずし
日本には、保存性を高めながら旨みを深める発酵という昔ながらの調理法がたくさんあります。その中から今回は、北陸の保存食をベースに2品を考えてみました。
私は「リレーションフィッシュ」という会社で、大阪料理会の先輩方とアイゴの養殖に取り組んでいて。海藻を食べ尽くすことから“海の厄介者”と呼ばれ、ヒレに毒があったり、独特の臭みがあることから未利用魚になってしまいましたが、新鮮ならばとても美味しい魚です。もっとアイゴの美味しさを広めたいという思いから、今回は主素材にしました。
「醸火焼き」は、へしこやこんか漬けにヒントを得た一品です。糠床にアイゴを数日漬けてから焼いているので、「醸す」という言葉を使って料理名を考えました。
夏のかぶらずしのイメージで仕立てたのは、「水茄子とアイゴの菊花ずし」。こちらは重陽の節句にちなんで、菊花と共に糀床に2〜3日漬けています。
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