大阪料理会

【レシピ付き】新春の料理vol.1餅花をモチーフに陰陽五行の五色を表現

餅花は、実のない枝に紅白の小さな餅を付け、五穀豊穣を願う小正月の伝統的な飾りです。『柏屋 大阪北新地』の髙橋 淳さんは、万物の恵みに感謝する気持ちを込めて、五色の丸い料理を柳に通し、餅花に見立てました。エビの旨煮にトコブシの松笠煮、四方竹のフキノトウ和えと、縁起のよい料理を添えた新春の一品は、料亭ならではの緻密な仕事が随所に施されています。全8種のレシピをすべてご紹介します!


※大阪料理会 公式サイトhttps://osakaryourikai.com/

文:中本由美子 / 撮影:福本 旭

目次

髙橋 淳さん(大阪・北新地|『柏屋 大阪北新地』料理長)

1976年、大阪府摂津市生まれ。「辻󠄀調理師専門学校」卒業後、料亭『柏屋 大阪千里山』に入る。35歳で同店の料理長となり、39歳の時、香港店を任される。海外での貴重な経験を経て、2022年6月、『柏屋 大阪北新地』料理長に就任。「日本ならではの四季の風景を料理で表現したい」という信条を大切に、日々カウンターに立つ。大阪料理会には23年から参加。

『柏屋 大阪北新地』髙橋 淳さん作・餅花見立て五色丸

新年になると玄関先に餅花を飾ってお客様をお迎えしますが、これを料理で表現してみました。改めて調べてみると、餅花は本来、小正月(1月15日頃)の飾りで、葉のない枝に餅玉を付けて花のつぼみや木の実を表し、その年の豊作を願うものだそうです。

今回は、陰陽五行説の五色を取り入れて丸い料理を5つ仕立てました。五色は「青=木」「赤=火」「黄=土」「白=金」「黒=水」を表しています。万物の恵みに感謝し、一年を無事に過ごせますようにという願いを込めて、うちでは1月のコースにお出しする予定です。

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