【レシピ付き】ゴマ豆腐にも乳化地にも、アコウのだしを利かせた意欲作
なめらかさと風味の強さが圧巻のゴマ豆腐には、調理の要所に『柏屋』流のコツが潜んでいます。その緻密な仕事を大公開。今回は、テーマ食材であるアコウのアラだしでゴマ豆腐を煉り上げ、一口の身を忍ばせています。真っ白な乳化地にもアラだしを使い、ワサビをほんのり利かせて。アコウの姿はなくとも、食べれば存在感を強く感じる、『柏屋 大阪北新地』料理長の髙橋 淳さんの意欲作です。
※大阪料理会 公式サイトhttps://osakaryourikai.com/
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髙橋 淳さん(大阪・北新地|『柏屋 大阪北新地』料理長)
1976年、大阪府摂津市生まれ。「辻󠄀調理師専門学校」卒業後、料亭『柏屋 大阪千里山』に入る。35歳で同店の料理長となり、39歳の時、香港店を任される。海外での貴重な経験を経て、2022年6月、『柏屋 大阪北新地』料理長に就任。「日本ならではの四季の風景を料理で表現したい」という信条を大切に、日々カウンターに立つ。大阪料理会には23年から参加。
『柏屋 大阪北新地』髙橋 淳さん作・アコウの胡麻豆腐
今回はアコウがテーマなので、ゴマ豆腐の生地をアラだしで仕立て、葛打ちして蒸した身を包んで茶巾にしてみました。『柏屋』ではゴマ・葛・水だけでゴマ豆腐を作りますから、僕にとっては初めての試みです。
大阪湾で揚がる1㎏以上のアコウは「魚庭(なにわ)あこう」と呼ばれてブランド化されていると聞いたので、今回は1.5㎏のサイズを奮発しました。お値段もなかなかでしたが(笑)、さすがに持ち味がしっかりしていて、アラのだしも想像以上に旨みが強くて驚きました。
アコウは梅と相性がいいので、塩味と酸味をほどよく抜いた煮梅を添えています。青みは、アスパラガスの八方地浸しです。
うちでは定番の乳化地ですが、こちらもアコウのだしと太白ゴマ油で作っています。最後にすりたてのワサビを加えて、初夏らしく爽やかな香味と辛みを利かせました。この乳化地を温めて、ほの温かい状態でお出しします。
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