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「上野修三の仕事 うすくち醤油で仕立てる浪速割烹204品」のミドコロ

『浪速割烹 㐂川（きがわ）』を創業し、伝説の割烹として知られた『天神坂 上野』の幕を下ろした69歳まで、割烹一筋に料理道を歩んだ上野修三氏、89歳。

70代からは食の随筆家として活躍を続け、軽妙洒脱な筆致で、歳時記や食材のこと、大阪の昔ばなしなどを綴り、人気を博しています。

本書は「あまから手帖」で2006年から2021年まで17年間続いた連載をまとめたものです。上野さんがヒガシマル醤油の「うすくち醤油」を使って料理を仕立て、随筆も手掛けています。

「大阪のおかず」「ごはん」「麺」「なにわ野菜」「煮物」「焼物」「割鮮（お造り）」などなど、毎年テーマを変えて17年で、204品。その中には、上野さんが創意工夫した造り醤油38種の割合など、レシピも随所に掲載しています。

89歳となった上野さんが、今の想いを込めたエッセイも書き下ろし、304ページの大作となりました。和食にまつわる様々な知識が得られる、見ごたえも読みごたえもある一冊です。

■定価5000円／発行：クリエテ関西

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