【レシピ付き】八寸 vol.1-小鯛桜寿司と青竹串打ち3種ほか-
名の由来通り、八寸角の折敷に盛り込まれた料理の数々。穏やかな桜色が印象的な鯛の子の含め煮や、新緑を思わせる木の芽和えや空豆など、春らしい彩りが目を引きます。「なるべく出来立てのものを盛り、美味しさも大切にしています」とは、「辻󠄀調理師専門学校」の濱本良司先生。3回に分けて、そのレシピをお届けします。
八寸、調理の心得
八寸角(24㎝角)のヘギ盆に、海(川)と山(里)の料理を盛り込む——そんな懐石における八寸のしきたりをベースに、11種の料理を端正に盛り付けました。
料理は五味五色を意識し、調理法も幅広く取り入れています。華やかな色が一カ所に偏ると全体のバランスを損なうため、色味は散らして配することが大切です。和え物や含め煮には小さな器を用いますが、多用すると印象が重くなり、雑然として見えやすくなります。必要最小限に留め、できるだけ盆に直接盛る方がよいと思います。盛る前には盆に霧吹きで水を打ち、料理の味が染み込むのを抑えると共に、見た目に清涼感を与えます。
今回は春らしさを意識し、花見団子に見立てて三種の料理を串打ちして添えました。八寸盆に斜めにかけることで動きが生まれ、アクセントにもなります。盛り付けは、右利きであれば左奥から右奥、左中から右へと進めると、料理に手が当たりにくく、作業しやすいです。
八寸というと作り置きの品を盛り込むことが多いですが、できたてのものを組み込むと、美味しさは一層際立ちます。特に、水分の出やすい和えものは和えたてで、焼き物は焼き立ての温かい状態でお出しするのがよいでしょう。
料理は、左奥から右に、烏賊と筍の木の芽和え、小鯛桜寿司。中左から平貝菜種焼き、穴子八幡巻き、茗荷甘酢漬け、車海老酒煮、空豆蜜煮、鯛の子含め煮。青串で打ったのは、和風ローストビーフ、ちしゃとう味噌漬け、サーモンマリネ。
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