日本料理のことば

【レシピ付き】吹き寄せ 焼き物八寸 Vol.3 「カマス俵焼き」と「秋の果実 白地がけ」

「辻󠄀調理師専門学校」岡本健二先生が仕立てる「吹き寄せ」レシピVol.3は、盛り込みスタイルの中でも存在感を放つ「カマス俵焼き」と、爽やかな風味の「秋の果実 白地がけ」です。丸めたカマスに詰めた「キノコ味噌」やクリームチーズを多めに加えた白地は、他の食材とも合わせやすい、知っておくと重宝するレシピです。

聞き書き:阪口 香 / 料理制作:「辻󠄀調理師専門学校」岡本健二
撮影:東谷幸一 / 協力:辻󠄀調理師専門学校

目次


吹き寄せ

▼「吹き寄せ」の言葉のはなしはコチラ
▼「吹き寄せ」の「ガザミ 利休麩 おかわかめの黄身酢・菊花ゼリー酢がけ」「合鴨蒸し煮」「里芋ケシの実揚げ」「丸十蜜煮」「ムカゴ松葉刺し」「塩煎り銀杏」のレシピはコチラ
▼「吹き寄せ」の「サンマの棒寿司」と「イカ黄金焼き」のレシピはコチラ


風味豊かなキノコ味噌を詰めた「カマス俵焼き」

カマス俵焼き

この時季が旬のカマスにキノコ味噌を詰めて焼き上げた一品です。キノコ味噌は少し控えめの味付けを心がけると、カマスの持ち味が生きて、全体のバランスが良くなりますよ。新米の収穫を祝う思いを込めて、俵型に仕立てました。

今回、キノコは香り豊かな舞茸や生椎茸、味わい深いシメジや食感あるエリンギを使いましたが、余ったものなど他の種類を入れていただいてもかまいません。
しっかり炒めて香りを出したら、麦味噌、卵黄などと合わせます。麦味噌は塩気が穏やかですが、もし塩気が強い製品なら、砂糖を加えるかお酒を多めに加えてください。
つなぎになるのが、道明寺生地。道明寺粉と煮立てただしを合わせたもので、キノコ味噌にまとまりが出ます。筒状に丸めたカマスの中にもキレイに詰められますよ。

焼き床にのせ、カマスにしっかり焼き色が付いたら完成。
キノコ味噌は焼き物に添えたり、肉や根菜などに塗って焼いたりしてもいいですね。焼き色を付けたら、そのまま酒の肴にもなりますよ。

この記事は会員限定記事です。

月額990円(税込)で限定記事が読み放題。
今なら初回30日間無料。

残り:1460文字/全文:2189文字
会員登録して全文を読む ログインして全文を読む

フォローして最新情報をチェック!

Instagram Twitter Facebook YouTube

この連載の他の記事日本料理のことば

無料記事

Free Article

おすすめテーマ

PrevNext

#人気のタグ

Page Top
会員限定記事が読み放題!

月額990円(税込)初回30日間無料。
※決済情報のご登録が必要です