【8月】こんな時、英語でなんと言う?
8月は、一年で最も暑さが厳しい時期。寄せ物やすり流しなど夏に登場することが多い料理や、洗いといった日本料理の技法、またお盆という日本の文化について、どう伝えるべきなのか。8月にまつわる質問を中心に『京料理 たか木』の髙木一雄さんに投げかけ、いかに英語で説明するといいのか、お教えいただきます。
髙木一雄さん:1972年、大阪生まれ。料理教室を営む母の影響により、料理の道へ。大学在学中に老舗料亭『大和屋』で修業を始め、『京大和』でさらに研鑽。2005年、兵庫・芦屋に『京料理 たか木』をオープンする。バンコクやモルディブの日本料理店の監修や、海外や国内のシェフとのコラボ、商品開発なども積極的に手掛ける。イギリス留学の経験もあり、柔軟で、ワールドワイドな視点の持ち主。
文:奥田眞子
「寄せ物」や「煮凝り」、なんと言う?
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質問者
- 夏らしい料理に寄せ物(寒天寄せやゼリー寄せ)や煮こごりがありますが、それぞれ、英語で何と表現しますか? また、ジュレをかけることも多いですが、英語でも「ジュレ」は同じものを指すのでしょうか?
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髙木
- ゼラチンでかためた寄せ物のことは「Jelly」と言います。
だから自然由来のゼラチンを使う煮凝りも「Jelly」。魚の煮凝りだったら「Jellied fish」です。
「ジュレ」という言葉は、日本では外来語として浸透していますが、もともとはフランス語なので、英語ではあまり使いません。英語を話すときは、「ジュレ」も同じく「Jelly」ですね。例えば、「出汁のジュレ」は「Dashi jelly」。
また、寒天でかためたものは「Agar」と言います。
「Agar」は寒天そのものを指す言葉ですが、寒天を使った料理のことを指す言葉としてもよく使われています。
<補足>
基本的に「Jelly」ですべて通じるので、寒天寄せは、「It is Jelly made with agar.」と言ってもOKです。
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