京都『ひがしやま司』3月の献立の立て方【Vol.3】京都『飯田』飯田真一さんとの試食会
京都・東山の日本料理店『ひがしやま 司』で行われた、3月の試食会の模様をお届けします。店主・宮下 司さんの料理を食べるのは、京都の名店『飯田』店主の飯田真一さん。二人の出会いは修業時代の『祇園 丸山』にさかのぼり、以来、20年以上にわたり親交を育んできました。先付から旬菜までの五品を通して、味の設計や火入れ、食材の個性の活かし方について率直に意見を交わします。そのやり取りからは、より良い一皿を目指す、料理人の真摯な姿勢が浮かび上がります。
文:阪口 香 / 撮影:岡森大輔
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宮下 司さん(京都・日本料理『ひがしやま司』店主)
1985年生まれ、三重県出身。調理師専門学校卒業後、京都『祇園 丸山』、『祇園さゝ木』にて修業を積む。16年にわたる研鑽を経て、2021年11月に独立。通常営業に加え、コラボレーションイベントや料理教室、行楽弁当の販売(※夏季を除く)などにも意欲的に取り組み、お客を楽しませながら自身の表現の幅を広げている。
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飯田真一さん(京都・日本料理『飯田』店主)
1975年生まれ、埼玉県出身。調理師専門学校卒業後、金沢で修業をスタートし、京都『和久傳』、『祇園 丸山』を経て、『櫻川』では副料理長を務めた。2010年、昭和初期に建てられた町屋を改装し『飯田』を開店。茶の心を映す懐石、樂や永楽などの名器、床の間や坪庭の設えに至るまで、随所にもてなしの精神と独自の美意識が息づき、多くのお客を魅了し続けている。
20年来の先輩後輩で行う、試食会
- 宮下 司さん(以下:宮下)
- 飯田さん、本日はお越しいただきありがとうございます!
『祇園 丸山』での出会いから20数年経ちますが、僕が独立してからもお店に来ていただいたり、現在も行楽弁当をご購入いただいたり。本当にお世話になっています。
- 飯田真一さん(以下:飯田)
- もう20年かぁ。若かったよね、宮下くん。調理師学校を卒業したばかりだったし。
でもあの時からセンスあるなって感じてたよ。まかないとか、お漬物とかも美味しかった。
- 宮下:
- まかないといえば、飯田さんが横に付いて教えてくださったのを覚えてます。お忙しくて時間ないはずやのに「人に教えるの、好きやし」って。そういうところもかっこいいなと思ってました。
- 飯田:
- ありがとう。あの頃、厨房の中で宮下くんからの視線を感じてたの、覚えてるわ(笑)。
- 宮下:
- 飯田さんが群を抜いて仕事できはるから、目で追ってました(笑)。
- 飯田:
- そういう姿勢もやけど、ずっと「料理好きなんやなぁ」って感じてる。
この店の献立も、宮下くん自身が楽しんで考えてるのが分かる。お客さんを喜ばせたいのはもちろんやろうけど、「こんな料理出したらオモロいんちゃうか」って、自分もワクワクしてる感じ。だからこそ、カラーが出せるんやろうね。
- 宮下:
- めちゃくちゃハードル上がってますが…。
本日は、3月の献立の中から先付、シャリ粥、お椀、向付、旬菜の5品を召し上がっていただき、ご意見をいただけたらと思っています!
- 飯田:
- 僕でいいんかなぁ…(笑)。
でも、せっかくの機会やし、感じたことを素直に伝えさせてもらうよ。
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