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実は、今が旬！ フロリダグレープフルーツ

オレンジと文旦が自然交配してできたグレープフルーツ。世界有数の生産地であるフロリダ産は、酸味と糖度のバランスの良さ、薄い果皮や豊富な果肉、果汁が多いジューシーさが特徴だ。

ほとんどの果樹園が海から8〜24㎞圏内に位置し、ミネラル豊富な砂地の土壌と昼夜の寒暖差がある亜熱帯気候が美味を育む。旬は1〜4月。甘さが増す時季と重なる2月の26日は「フ（2）ロ（6）リダ グレープフルーツの日」として、その魅力が知れるフェアを開催している。

美味しいだけじゃない！ グレープフルーツの“トリビア”

知っておくと言いたくなる、グレープフルーツのトリビアを5つご紹介。

なぜ“グレープ”？ 名前の由来

グレープフルーツの名前の由来は、ブドウのように１本の木に鈴なりに生（な）る姿から。種類は果肉が白く、爽やかな味の「ホワイト」と果肉が赤く酸味が少ない「ルビー」がある。

知られざる意外な歴史

グレープフルーツは1750年頃、西インド諸島バルバドスで発見され、1823年、当時すでに柑橘類の栽培地だったフロリダで栽培開始。日本へは1971年の輸入自由化で普及した。

選び方と保存方法

まずは手に取り、ずっしり重ければ実や果汁が詰まっている証。程よく丸く果皮がなめらかなものを選んで。秋冬ならば涼しい場所で、春夏ならば冷蔵庫で保存を。

脂肪燃焼促進効果に期待

低カロリーであるだけでなく、GI値※も低いグレープフルーツ。脂肪燃焼効果を期待できるリモネンや食欲抑制効果を期待できるナリンギンといった成分が含まれている。

※食後血糖値の上昇を示す指標である、グライセミック・インデックス（Glycemic Index）の略。

持続可能な農法で栽培

樹木の間をメッシュで覆い、水の使用量を50％削減するなど、フロリダでは持続可能な農法を導入。果実に塗るワックスには植物由来のものを使うなど環境と人に配慮している。

フェアに参加する各店の料理をご紹介！

2/23（木）～3/22（水）の期間、下記店舗ではフロリダグレープフルーツを使った料理が提供される。気になったお店には、ぜひ予約をしてお出かけを。

京都・祇園四条 日本料理 『凌霄（りょうしょう）』店主・藤原 誠さん作「フロリダグレープフルーツのプリン」

フランス料理のデザートでおなじみのアングレーズソースに、ホワイトグレープフルーツの果汁をたっぷり加え、ゼラチンで固めてプリンに。マンゴープリンから着想したフルーティーさが肝、ゆえにカラメルは不使用。卵のコクの中に果実の瑞々しさが加わり、余韻もスッキリ。日本料理のシメにふさわしい一品だ。コース25000円～から（※サービス料10％別）。

「ひらまつグループ」による料亭で料理長を務めた藤原 誠さんが独立し、開店した『凌霄』。日本料理に、時にフレンチのソースや食材を織り交ぜて魅せる。ワインの品揃えも圧巻。
【住所】京都市東山区祇園町南側570-166 【電話番号】075-541-3557 【営業時間】11：30〜12：30LO、17：00〜19：30LO 【定休日】不定休
http://ryo-sho.jp/

大阪・西天満 日本料理『割烹くぼた』店主・久保田 博さん作「炙りホタテとフロリダグレープフルーツ味噌おろし仕立て」

乾燥させて味を凝縮させたグレープフルーツの輪切りで低温調理したホタテ貝柱を挟み、一晩おいて“フルーツ〆”に。そこに果汁や白味噌、大根おろしなどを合わせたフルーツ酢味噌おろしを重ねた先付け。フレッシュ感と白味噌のまろやかさ、半生の貝の旨みが響き合う。仕上げの黒コショウが味を引き締める。コース昼6050円（※サービス料5％別）、夜11000円～（※サービス料10％別）から。

インパクトのある味や香りを利かせた緩急あるコースを繰り出す日本料理店。釣り師でもある店主の目利きが光る魚介を中心に、遊び心のある創作性を取り入れる。
【住所】大阪市北区西天満4-6-14  【電話番号】06-6940-4002【営業時間】11：30〜13：00LO、17：30〜21：00LO 【定休日】日曜、祝日
https://www.kappou-kubota.com/

大阪・天満橋 和食『寧（ねい）』店主・竹瀬篤宣さん作「紋甲烏賊の湯引き フロリダグレープフルーツの黄身酢添え」（手前）と「鶏胸肉とフロリダグレープフルーツの飴焼」

果実味豊かな酒肴盛合せ。手前より、湯引きした半生のイカには卵黄とグレープフルーツ果汁、砂糖を練った黄身酢を合わせて。奥は、醤油と共に低温調理し、“漬け”にした伊勢赤鶏。上面を焼いたグレープフルーツの飴焼きを重ねてある。薄氷のようなパリパリ食感とあふれる果汁が肉を包む。780円。

『寧』では「日本料理をカジュアルに」をテーマに、ちょい呑みから会席まで対応。二十四節気を取り入れ、繊細かつ楽しい独創性のある料理を提供。女性一人客も多い。
【住所】大阪市中央区石町2-1-7 【電話番号】06-7174-3058 【営業時間】17：00〜23：00LO 【定休日】月曜
https://nei-tenmabashi.wixsite.com/mysite

大阪・天満橋 フランス料理『ル・ビストロ クードポール』店主・田中悦男さん作「フロリダグレープフルーツと海の幸のカクテル」

「フロリダグレープフルーツは食べごたえのある果肉が魅力」と田中悦男シェフ。ルビーの果汁とカンパリのジュレを器の底に忍ばせ、スモークサーモンなどの海鮮やホワイト＆ルビーの果実を盛った。ヨーグルトソースとグレープフルーツの酸味や香りが、清々しく味をまとめる。1870円。

『ル・ビストロ クードポール』は、軽やかで余韻が残るクラシックなフランス料理を信条に、天満橋の地で愛されて40年。重厚な設えの落ち着いた空間やアットホームな雰囲気に惹かれ、長年通う客の姿も。
【住所】大阪市中央区船越町1-3-5 【電話番号】06-6941-8577 【営業時間】12：00（土・日曜、祝日は11：30）〜13：30LO、18：00〜20：00LO 【定休日】月曜、日曜の夜、祝日は不定休、その他不定休あり
https://queuedeporc.wixsite.com/qporc

京都・京都市役所前 バー「ホテルオークラ京都」『バー チッペンデール』マネージャー・田中宏治さん作「サンシャインステート」

金柑リキュールをベースにフロリダ産グレープフルーツ果汁をたっぷりと注いだオリジナルの一杯。「フロリダグレープフルーツは酸味が控えめで甘さがあるので穏やかな味わいになる」と話すバーテンダーの言葉通り、まろやかで優しい酸味と豊かな芳香が魅力。1694円（サービス料込）。

『バー チッペンデール』は、18世紀の英国で活躍した家具師の名を冠したメインバー。その格調高き空間に加え、窓から街を眺める開放感も特徴。オリジナルカクテル「古都舞喜」もぜひ。
【住所】京都市中京区河原町御池 ホテルオークラ京都2F 【電話番号】075-254-2541（直通） 【営業時間】17:00〜22:00LO 【定休日】水曜　※カバーチャージ330円。
https://www.hotel.kyoto/okura/restaurant/chippendale/

神戸・ポートアイランド 鉄板焼「神戸ポートピアホテル」『但馬』料理長・桑原健也さん作「播州百日どりのソテー フロリダグレープフルーツのビガラードソース」（手前）と「メバルとホワイトアスパラガスのソテー フロリダグレープフルーツとヴァンブランのソース」

砂糖を焦がして作るカラメルに、通常オレンジ果汁と肉のジュを加えて煮詰めるソース・ビガラード。その果実をグレープフルーツ果汁でアレンジ。合わせたのは鉄板で焼いた旨み濃厚な播州百日どりや筍、グレープフルーツのキャラメリゼ。ほろ苦さと甘酸っぱさが余韻まで心地いい。共に「葡萄柚のコース」12100円〜から。

ダイナミックな鉄板焼きを遊び心ある和洋の料理が光る『但馬』。素材を追求する桑原健也料理長をはじめ、日本鉄板焼協会より師範として認定されたスタッフが在籍する。
【住所】神戸市中央区港島中町6-10-1 神戸ポートピアホテル本館2F 【電話番号】078-303-5207（レストラン総合案内） 【営業時間】11：30〜14：00LO、17：30（土・日曜、祝日は17：00）〜20：30LO 【定休日】不定休
https://www.portopia.co.jp/restaurant/detail/tajima/

大阪・西天満 イタリア料理 『リストランテ ドゥエ フィオーリ』シェフ・土谷哲平さん作「フロリダ産グレープフルーツとタイラギ貝炭火レア焼き」（奥）と「レンコンのカンノーリに詰めたフロリダ産グレープフルーツとモッツァレラのサラダ

コースの幕開けを彩る２品。「フロリダ産を食べた時、豊富なミネラルを感じた」と話す土谷哲平シェフが合わせたのは、軽く炭焼きにして魚醤を和えたタイラギ貝。その炸裂する旨みをグレープフルーツのジュレと果肉の酸が包み、菜の花の苦みもリンク。手でつまむカンノーリ風サラダもワインが進む。コース・昼6050円〜、夜14300円～から。

西天満のビルの間に潜む隠れ家リストランテ。イタリアの調理法に昆布水や鶏節などを取り入れて軽く仕上げ、日本人の琴線に触れる料理を目指す。
【住所】大阪市北区西天満4-10-4 西天満法曹ビル1F 【電話番号】06-7710-7828 【営業時間】12：00〜・13：00（一斉スタート）、18：00〜・19：30（一斉スタート） 【定休日】日曜
http://www.due-fiori.com/

京都・四条河原町 デセールサロン 『リッシュ ユイット』シェフパティシエ・縄野紗耶香さん作「フロリダ産グレープフルーツのパルフェ、ライチと苺のアクセント、加賀棒茶の香り」

ルビーとホワイトの果肉はソルベやソースに、皮はマーマレードにし、スモーキーでコクのある加賀棒茶のブランマンジェや柑橘香がリンクするレモンバーベナのジュレなどを層に。フレッシュな第一印象から食べるごとに複雑な味や香りが増幅。オリジナルのメディカルハーブティーと楽しみたい。1350円。

名店『MOTOÏ』で共に経験を積んだ夫婦によるアシェットデセール中心のサロン。3月からデセールや小菓子が予約不要に。夜はワインとスイーツを提供。
【住所】京都市下京区貞安前之町609 飯田屋ビル2～4F 【電話番号】075-257-2828【営業時間】12：00〜17：00LO、19：00〜21：00LO 【定休日】月・火曜
https://www.instagram.com/riche_huit/