仕込みで差がつく! スピード酒肴レシピ

【レシピ付き】京都『日本酒とお料理 お湯』の本マグロひしお和え

程よく脂がのった本マグロの旨みをグッと持ち上げているのは、10日かけて仕込む自家製発酵調味料のひしお。京都・河原町松原『日本酒とお料理 お湯』でリピーター率抜群の和え物は、ひしお作りも意外と手間要らずで、仕上げも注文後にサッと和えるだけ。ひしおは日ごとに熟成感が増していくので、たっぷり作り置いて味の変化を楽しむのも一興です。

文:川島美保 / 撮影:岡森大輔

目次


「お風呂に浸かっているときの、心も身体もゆるっとほぐれる心地よさからイメージしました」と店名の由来を話す店主の岩間理恵さん。自身が大好きな燗酒推しの小さな酒場は、海苔醤油でいただく黒鯛の造りや明太糸こんにゃくなど、ひと味利かせた気取らない酒肴がメイン。今回レシピを披露してくれるのは、開店以来リピーターが増え続けている定番商品のひとつだ。


醤油的な発酵調味料を手作り

ひしおは、漢字で書くと醤。大豆や麦から作った糀を醤油に漬けた日本古来の発酵調味料で、味噌や醤油の原型とも言われている。
「まろやかな塩気に加えて、豆鼓(トウチ)に似た独特の香りと甘み、ほのかな酸味が印象的な調味料。これを使うだけで、味に深みが生まれます」。

岩間さんがひしお作りの素として愛用しているのは、岡山県にある『名刀味噌本舗』が販売している「ひしおの糀(はな)」。大麦と大豆の乾燥糀がブレンドされているもので、醤油、水を加えて10日ほど常温に置くだけで、簡単にひしおを作ることができる。

「そのままでも美味しいけれど、私は旨みをもうひとつ足します」と、岩間さん。干し椎茸を戻し汁ごと加え混ぜる。

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