大阪『まどあかり』石橋 優さんに聞く【5問5答】
大阪・西天満にある『まどあかり』は、80 品以上に及ぶ一品料理を揃える創作和食と日本酒の店です。その調理を一人で担うのが、店主の石橋 優さん。日々、孤軍奮闘するなかで、“料理する喜び”を店づくりに生かす、石橋さんの想いが窺える5問5答です。
文:船井香緒里 / 撮影:東谷幸一
重宝している食材はありますか?
昆布とマグロ節です。
辻󠄀調理師専門学校に通っていた頃、京都にある老舗日本料理屋の一番だしに心底惚れて、今もなお魅了され続けています。その料理屋では、利尻昆布とマグロ節を使われています。奥行きのある味わいも、深みのある香りも、だしの味わいを構成するすべてが圧倒的なのです。恐れ多くも、少しでもその味に近きたい…と、昆布とマグロ節には、毎月すごいコストをかけています。
うちで使っているのは、利尻昆布・道南産の真昆布とマグロ節です。特集「残暑のお浸し」で、一番だしの引き方については紹介させていただいています。なかでもマグロ節は、少しだけ血合いが入ったものを使います。酸味や香りが現れ、上品な中にも深みを感じられる一番だしに仕上がると思うのです。
うちでは先付に必ず「季節のお浸し」を提供させていただきます。その一口目で、一番だしの味わいを知っていただきたいという意図もあります。
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