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【レシピ付き】ラーメン屋店主に習う、香味油のテクニック Vol.3昆布油を使った羅臼昆布かけそばの作り方編

2024年1月、京都市内に蕎麦割烹を開業予定という京都・東山『わしょく 宝来』店主の宝来剣太さん。変わり蕎麦のヒントにと、京都・千本七条『拳(こぶし)ラーメン』店主の山内裕嬉吾(ゆきみち)さんに習うは、5種の香味油とその活用法です。Vol.3では、山内さんが長年愛用する昆布油を使った冷製ラーメンを披露していただきます。

文:川島美保 / 撮影:高見尊裕

目次

山内裕嬉吾さん(『拳ラーメン』店主)

1969年京都生まれ。割烹や寿司などの和食店で約20年修業した後に居酒屋経営を経て、2006年にラーメン店を開業。京都市中央市場からすぐという立地を生かした旬魚主役のラーメンで、瞬く間に人気店へと駆け上がる。無駄を削ぎ落とした羅臼昆布かけそばから、オマール海老の超濃厚スープを作った限定メニューまで、レパートリーは幅広く独創的。

宝来剣太さん(『わしょく 宝来』店主)

1983年京都生まれ。大学卒業後に料理の道に入り、祇園の和食店で10年ほど基礎を学び、2016年に独立。さば昆布巻きやれんこんまんじゅうなど定番の品のほか、牛すじコロッケやコーヒー豆ぷりんなどの洋のものも取り入れた気取らないメニューは常時40品ほど。どれも素材の持ち味を重視した端正な味わいで、界隈の食道楽な大人から強い支持を得ている。

通年人気の、冷製麺

山内裕嬉吾(以下:山内)
さて、今回は当店の名物メニューの羅臼昆布かけそばをお作りしますね。使用する香味油は、Vol.1でお伝えした昆布油です。
宝来剣太(以下:宝来)
温製もあるけれど、今日はあえて冷製をお出しいただけると伺っています。冷製麺を通年提供されるラーメン屋は珍しいですよね。
山内:
温製でも美味しいけれど、比較すると味がぼける印象。力強い昆布の風味とキュッと締まった麺とのバランスを考えると、断然冷製をお薦めしたい。季節に関係なく、僕が思う100%の味を提供したいんです。
実際リピーターも多く、秋冬でも温製より人気が高いです。
宝来:
蕎麦屋が冷やかけそばを出すのも、一般的には夏だけ。ですが、その先入観にとらわれるのは勿体ないですね。今回も刺激的な体験ができそうです!

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