衣被【きぬかつぎ】─レシピ付き
皮つきのまま蒸したり茹でたりした里芋に、塩か醤油をつけて食べる料理を、衣被(衣かつぎ)といいます。広義では、単に里芋の別名とされることもありますが、言葉の成り立ちを調べると、里芋の中でもとりわけ小さい子芋にこそ適した料理名だと分かります。さて、それはなぜでしょう? 現在でも陰暦八月十五夜の月見の時に食べる習慣が残っており、秋の訪れを感じさせる一品として料理屋で提供されることもある衣被は、料理名に日本の習俗が反映されている面白い例です。
文:「辻󠄀静雄料理教育研究所」今村 友美 / 料理制作:「辻調理師専門学校」大引 伸昭撮影:東谷 幸一 / 協力:辻󠄀調理師専門学校

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