重陽の節句にちなんだ「菊」に、組合せの妙
旧暦・九月九日は「重陽の節句」。菊の着せ綿や菊酒など、菊を使った遊宴や故事があったことから、別名は「菊の節句」と呼ばれます。新暦となった今でも、この故事を九月に取り入れる日本料理店がある中、『本湖月』では本来の季節である今月に、「菊」をテーマとしたおもてなしをします。菊は平安時代、宮中でとても好まれた花。器にも料理にも高貴な菊の趣向を取り入れ、「この月ならではの眼福、口福を楽しんでいただきたい」とご主人・穴見秀生さんは心を尽くします。その想いを、料理人として、数寄者として語っていただきました。
文:西村晶子 / 撮影:竹中稔彦
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