【レシピ付き】蒸し暑い日に最適! 大阪・都島『はちどり』の“呑める”冷や汁
「日本酒を誘う、夏向けの一品です!」と、涼し気なガラスのうつわで供するのは、なんと冷や汁。「冷や飯にぶっかける」イメージの一品が、『はちどり』女将・上治(うえじ)真弓さんの手によって酒のアテに。一番のポイントは、「炙った、ある干物を加えること」。キンと冷やしておいたらサッと提供できる、お手軽さも魅力の一品です。
「“汁で呑む”のが大好きで。高嶋さんから『呑める冷や汁レシピを考えた!』と聞いたので教えてもらったんです」と、上治さん。「高嶋さん」とは、静岡・沼津で「白隠正宗(はくいんまさむね)」を造る『高嶋酒造』蔵元杜氏の高嶋一孝さんのこと。蔵元杜氏が“呑める”と言うのだから、一層期待が膨らむ。
そもそも冷や汁とは、宮崎県や埼玉県、山形県をはじめ、さまざまなエリアで愛される郷土料理。土地によってスタイルはさまざまで、埼玉はうどんのつけ汁、山形なら季節の野菜を使ったおひたしを指すこともあるという。
高嶋さんが参考にしたのは、宮崎県の冷や汁。本来、すり鉢でゴマをすり、焼いてほぐした魚の身と味噌を加えてすり合わせ、そのまま炭火の上に伏せて炙る。そこへだしを加えて冷やしておき、麦飯にかけて食べるものなのだとか。「高嶋さんは、濃いめの味噌汁を作って氷を入れて冷やし、具を加えるという簡易版の作り方。そのエッセンスを取り入れつつ、私なりにアレンジしました」。
ムロアジの干物が味の決め手!
「高嶋さんから『沼津のムロアジの干物を入れるのが美味しいんだよ!』って教えていただいて。販売店をご紹介いただきました」。
沼津港近くで干物を自家製する『味のカネトモ』製は、「脂が少なく、旨みが濃い。他の干物でもいいと思うのですが、この特徴が日本酒を呼ぶポイントです」と上治さん。
両面を炭火の遠火でじっくり焼いたら、頭や骨など硬い部分を除いてほぐし、味噌だしに加える。「旨みが移るよう、温かいうちに入れて冷やします。3~4時間ほど浸けておくと、いい塩梅になります」。
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