土手鍋【どてなべ】─レシピ付き
牡蛎の土手鍋は広島の名物ですが、かつては大阪を代表する秋冬の味覚でした。牡蛎の名産地でもないのに、なぜなのでしょう? その答えは、水の都と呼ばれた時代にあります。江戸期の大阪には「八百八橋」と喩えられるほど川と橋があり、特に明治~昭和前期の頃は、その川岸に舟を停泊し、牡蛎料理を食べさせる「牡蛎船」が風物詩だったのです。今回は、土手の名の由来と共に、大阪の懐かしいお話をご紹介します。
文:「辻󠄀静雄料理教育研究所」今村 友美 / 料理制作:「辻󠄀調理師専門学校」小川 健撮影:東谷 幸一 / 協力:辻󠄀調理師専門学校

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